ルートインジャパン(東京)は13日、宮崎市青島西1で運営するホテル「ルートイングランティアあおしま太陽閣」内の温浴施設で基準値以上のレジオネラ菌が検出されたのに、宮崎市保健所に1年以上報告せず営業していたと発表した。検出されたのは基準値の最大400倍だった。客らの健康被害は確認されていないとしている。

宮崎市© 読売新聞

 同社によると、温浴施設は「健康ランド華の湯」。施設では衛生に関する管理要領などに基づき全浴槽で年2回以上、水質検査をしており、2023年3月、4月、9月、24年2月、5月の検査でいずれも基準値以上のレジオネラ菌を検出した。検出されたのは23年3~9月は基準値の最大2倍、24年2月は最大46倍、同5月は400倍だった。

 超過が確認されれば保健所に報告し、安全を確認した上で保健所の指導のもと営業を再開するが、施設では報告せず、独自に消毒洗浄し、陰性確認を行わないまま営業を再開していた。

 23年度の水質検査結果を提出していないとして市保健所から複数回提出を求められたが、その後も未提出で、市保健所から6月11日、立ち入り検査を受けたという。

 健康ランド華の湯は現在、営業を停止しているという。ルートインジャパンは「保健所の指導のもと、より安心・安全な施設運営に努める」としている。