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ホテルでお客様が怪我をしたら?

 ホテル内でお客様が怪我をした場合、怪我の原因によっては損害賠償金や慰謝料の支払いが発生する可能性があります。重い後遺障害が残れば、莫大な金額になることも考えられるでしょう。

 ホテルのどこに怪我の危険が潜んでいるのでしょうか。怪我によって損害賠償・慰謝料の支払いが発生した事例や、対策について解説します。

ホテルでお客様の怪我が発生した事例

温泉

 ホテルはエリアごとにさまざまな設備があり、多くの人が行き交います。一見、何でもなさそうに見える場所で、お客様が大怪我を負うことも少なくありません。

ホテルのどこで、どのような怪我が発生したのか事例を見ていきましょう。

雨の日の館内

雨の日の廊下やエントランスでは、水濡れによる転倒事故が発生しています。

 あるホテルでは、豪雨によってホテル付近の丘陵が土砂崩れを起こしました。来館したお客様は泥水に足を取られ、館内のトイレで転倒し骨折し、関節の機能に著しい障害が残ってしまったそうです。

 また、別のホテルでは雨水で濡れた廊下やエントランスをスリッパで歩き、転倒する事故が起こっています。

階段

 階段は事故多発ポイントです。あるコテージでは、階段の一番下の段のみが茶色の塗装で、照明の設置が無かったため、夜間の目視が困難な状況でした。

これにより、お客様が階段を踏み外し、両足を骨折。1か月の入院を余儀なくされたのです。

浴室

 階段と同様に、浴室での事故も多発しています。特に注意が必要なのは、段差のある浴室や、濁った温泉・滑りやすい泉質の温泉です。ある温泉施設では、通路と浴場の間の8㎝の段差がある場所で、女性がタイルに足を滑らせて転倒し、怪我を負っています。

 また、濁った温泉で浴槽内の段差が見えないなど、浴室は危険な状況になりやすい場所と言えるでしょう。

エスカレーター

 エスカレーターで注意したいのは、衣類や靴の巻き込みです。最近、特に多発しているのはゴム製サンダルが巻き込まれる事故で、お客様が足の親指を4針縫う怪我を追った事例が報告されています。

 また、小さな子が手すりベルトの送り込み部分を触り、指を巻き込まれて怪我をする事故もありました。

バルコニー・窓

 バルコニーや窓では、安全対策・管理が不十分だったことによる転落の事例があります。

 あるホテルでは、窓辺で遊んでいた2歳の子が、窓から3.5メートル下にある渡り廊下の屋根に転落し、左頭頂部陥凹骨折の大怪我を負っています。

事故が発生した窓は、床から高さ50㎝の所に設置され、手すりや柵など転落を防止するための措置は何も施されていない状態でした。

レストラン

 レストランは、床にこぼれた水分や食べ物で滑ったり、料理を運ぶ際にバランスを崩し、転倒するリスクが高いセクションです。あるレストランでは、床に落ちていたトマトにお客様が足を取られて転倒する事故が発生しました。

 また、割れた食器の破片による切り傷や、熱い料理がこぼれて火傷を負うリスクも想定されます。

ホテルの怪我による損害賠償金・慰謝料の内訳

 「損害賠償金」とは故意または過失によって、被害者が受けた損害を補償するために支払うお金です。実質的な損害のみならず、精神的・肉体的な苦痛を与えたことに対するお詫びである「慰謝料」も、「損害賠償金」の中に含まれます。

 ホテルでお客様が怪我を負った場合、請求される可能性が高い補償・慰謝料の内訳は以下の通りです。

【実質的な損害の補償】

  • ・治療費
  • ・通院のための交通費
  • ・宿泊代金の返金
  • ・休業補償
  • ・後遺障害による逸失利益
  • ・教育費(授業に出られないため家庭教師を雇った費用など)

【慰謝料】

  • ・怪我や治療に伴う精神的損害
  • ・後遺障害による精神的損害

ホテルでの怪我による損害賠償金・慰謝料はどうやって決めるのか?

 実質的な損害の補償については、発生した医療費や、仕事を休まざるを得なかった日の給与などに基づいて決定します。こちらは病院の領収書や給与明細といった明確な根拠がありますが、肉体的苦痛・精神的苦痛に対する慰謝料についてはそう簡単にはいきません。

話し合いで決着が付かなければ、裁判で決めることになります。裁判では、過失の割合が重要なポイントです。

 例えば、滑りやすい場所に注意標識を設置していたか・段差のある湯舟に手すりを設置していたか、といったことが審議されます。ホテルの安全対策や注意喚起がなされていれば「被害者の不注意」として、過失相殺で損害賠償金・慰謝料が減額されます。

ホテル内での怪我は防ぐことが第一です。しかし、万が一発生してしまった場合に、過失割合を小さくするという意味でも、安全対策・注意喚起が重要なのです。

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今回のテーマは、「店内での転倒事故にどこまで責任を負うのか?」です。

「店内を走って転んだ子供がケガをし、治療費や慰謝料を請求された」というのはよくあるご相談です。季節で言えば足元が濡れやすい梅雨や雪の季節。業態で言えば床が滑りやすい中華料理店や、ビュッフェで誰かが床に落としたアイスクリームで滑って転んだというのもあり、実際に裁判になったケースもあります。

こういった場合、どこまでお店が責任を負うのでしょうか。少し整理してみましょう。

まず、雨、雪、油、アイスなどの吹き残しを理由とする典型的な転倒事故の場合、

1.転倒を予見できるような状況だったか?

2.事故を防ぐ義務があったか?

3.お客さん側に過失がなかったか?

という3点が問題になります。

床材は一般的なものか。通路に備品が置いてあったり、段差やくぼみなど転びやすい場所はないか。食べ物や飲み物などが落ちやすく滑りやすいところはないか。これまでお客さんからクレームはなかったか。など、具体的な事情から判断されることになります。

私がご相談を受けたケースでは、お客さんにたいしたケガはなく、話し合いで終わりましたが、重い後遺障害を負ってしまい最終的に860万円の損害賠償が認められたという裁判例もあります。「餃〇の王〇」で足を滑らせ転倒した女性が、2500万円の損害賠償を請求したという事件も話題になりました。

一度自店でも、構造的な欠陥や雨や雪によって滑りやすい状況はないか、客層(ヒールを履く女性、高齢者、酔客などは危険)はどうか、これまでクレームはなかったか等、確かめてみましょう。従業員からのヒアリングなどはかなり有効です。

表題の「子供が走り回ってケガをした」というのは、かなり微妙なケースです。

設備に問題がない前提で言えば、子供を守る義務があるのは保護者です。走り騒ぐ子供に「お店が注意すべきだった」というのは、あくまでも他のお客さんに迷惑をかけないという意味にすぎません。お店としてできるのは一応の謝罪と、「今後は特に注意する」と説明するくらいではないでしょうか。落としどころとして食事代をお返しするくらいはありえるかもしれません。ただ、一度、そのような問題が起きた以上、お店としては子供が騒いだ場合の対応について従業員に徹底しておくことは重要です。

 床が滑って危ないなどという場合は、放置せずに対策を!

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現在は転倒事故に対する考え方も変わってきています。

以前は転倒するのは自己の不注意として片付けられる場合が多々ありました。

近年、
施設管理者の責任が問われる場合が多くなってきています


【事例 雨の日に自転車に乗りマンションのピロティで転倒】

  ある法人が管理をしている大阪市内のマンションで、住民の主婦(63歳)が雨の日

にマンション駐輪場近くのタイル張りのピロティを自転車で走行中、スリップして転倒。

大腿骨を折る大怪我を負い、右股関節の機能を失う後遺症が残った。当時タイルは

雨で濡れ、主婦が夫に助けを求めている間、別の自転車の女性2人も転倒した。

事故後、夫が法人に抗議したが、法人側は「自損事故」として対応せず、主婦らは同

様の被害者を探そうと、マンション住民約420人にアンケートを行なった。

その結果、計35人が延べ56回転倒、うち26人が怪我をし、そのうち4人は骨折の重

傷を負っていた。主婦は「タイルが滑りやすいことは明らか」として提訴するとともに、ア

ンケートを証拠として提出した。

これに対し、法人側は「ピロティは本来、自転車を押して通行しなければならず、事故

はハンドル操作を誤った自損事故」と反論していたが、裁判所の和解勧告を受け入れ

、法人側が和解金200万円を払い、「より良い住環境を整備する」との条件で和解が

成立した。

今後、この様なケースはPL法の普及・弁護士の増加・裁判の簡素化・経済環境の悪

化等が進むと更に増加するものと考えられますので、より一層の安全管理の意識が

必要となります。

現在のスリップ転倒に関する法規関係


 ①
民法717条「土地工作物瑕疵担保責任」

 ②
PL法「製造物責任賠償法」(歩行面の管理責任)
 ③
バリアフリー関連法(ハートビル法・福祉のまちづくり条例等)
 ◎PL法では被害者が
   1.損害の発生 
   2.欠陥の存在(当該製品が危険であったこと) 
   3.欠陥と損害の因果関係

 この3点を立証すれば製造者・管理者は過失の有無にかかわらず損害賠償責任を

負わなければ成らないとされています。


【転倒事故判例】

【事例1 駅ビルで転倒、骨折2,200万円賠償命令】


  JR池袋駅ビル7階通路で主婦(69歳)が転倒、左足を骨折し、左股関節の機能を

失う後遺症が残った。駅ビル会社「池袋ターミナルビル」を告訴。東京地裁は「転倒事

故は床に油や水などが付着し、滑りやすくなっていたことが原因」として、駅ビル会社

に2,200万円の支払を命じた。



【事例2 濡れた床で転倒事故、コンビニ逆転敗訴】
 

大阪市内のコンビニエンスストアで、東大阪市在住20代の女性が買い物中に濡れ

た床で転倒、左腕を負傷する。女性側が慰謝料など1千万円の支払を求めた裁判で、

大阪高裁は「から拭きするなど客が転ばないよう指導する義務があった」と115万円

余りの支払を命じた。



【事例3 プールの廊下で転倒事故、原告勝訴】


  50代の女性が、水溜りがあったプールの廊下で転倒、左手首を骨折する。施設側

は事故当時、施設各所に足拭きマットを置き、係員が1時間おきに清掃を行い、踊り

場には体を拭くように促す注意書きを掲示していました。

にも関わらず、裁判所は床面に有効な滑り止め措置が執られていないという理由で

施設側に瑕疵があるとして、損害賠償支払いを命じた。

等の判例が数多くあります。判例でも施設管理者の責任を問われています。

また、
施設管理者は床材を滑りにくくする義務があると、厳しく指摘しています。


床の滑り止めの事なら、弊社にご相談下さい。

   あらゆる床材に対応し、お悩みを解決致しております。


        濡れた時に滑る (s-leadjapan2.com)

 鏡は、一般住宅(戸建て住宅)やマンション、ホテル、スーパー銭湯、オフィス、会社の更衣室、玄関、お風呂、浴室、洗面所などの色々な所で使用されていますが、使用される場所によっては水垢(ウロコ、鱗状痕)などが 蓄積し、白くなってしまい見えづらい鏡も沢山あります。



  毎日ガラスや鏡を清掃していても、年月と共に汚れが蓄積されてしまいます。








  水垢(ウロコ、鱗状痕)の正体は、水道水の中のカルシウムやマグネシウムなどの金属イオン化合物などが付いて蓄積したものです。付き具合はその地域の水質により異なります。又、温泉やスーパー銭湯などで、温泉成分が入っている水質では、さらに汚れ具合がひどいです。



鏡の清掃方法については・・・



  一般的には、酸性洗剤や耐水ペーパー、ダイヤモンドパット等でガラスや鏡の水垢(ウロコ、鱗状痕)が落ちる、落とせると言われていますが、水垢汚れは落ちるが使用方法によると耐水ペーパーやダイヤモンドは鏡に傷を付けててしまうリスクが高く、酸性洗剤においてはガラスや鏡の表面を酸で焼いてしまい、逆に白くなり酸焼けと言われる状態になってしまう事もあります。





酸焼けしたガラス




この清掃方法は、窓ガラスや鏡の汚れがあまり酷くない(軽微な汚れ)場合には有効です。



また、日常清掃などにもお勧めです(^○^)



1.新聞紙を濡らして固く絞った物で拭いた後、乾いた新聞紙で拭き上げる。



2.ぞうきんを濡らして固く絞った物で拭いた後、乾いた新聞紙で拭き上げる。



  新聞のインクがコーティング剤の役目をしてくれるので、拭き上げ後綺麗なガラスや鏡になります。



※ ガラスも鏡も水で洗ったり水拭き後は、必ず水を残さないように(水を切って)して下さい。



   スクイジーで水を切ると綺麗になります。

ある法人が管理をしている大阪市内のマンションで、住民の主婦(63歳)が雨の日にマンション駐輪場近くのタイル張りのピロティを自転車で走行中、スリップして転倒。大腿骨を折る大怪我を負い、右股関節の機能を失う後遺症が残った。当時タイルは雨で濡れ、主婦が夫に助けを求めている間、別の自転車の女性2人も転倒した。

事故後、夫が法人に抗議したが、法人側は「自損事故」として対応せず、主婦らは同様の被害者を探そうと、マンション住民約420人にアンケートを行なった。

その結果、計35人が延べ56回、転倒うち26人が怪我をしそのうち4人は骨折の重傷を負っていた。主婦は「タイルが滑りやすいことは明らか」として提訴するとともに、アンケートを証拠として提出した。これに対し、法人側は「ピロティは本来、自転車を押して通行しなければならず、事故はハンドル操作を誤った自損事故」と反論していたが、裁判所の和解勧告を受け入れ、法人側が和解金200万円を払い、「より良い住環境を整備する」との条件で和解が成立した。

  今後、この様なケースはPL法の普及・弁護士の増加・裁判の簡素化・経済環境の悪化等が進むと更に増加するものと考えられますので、より一層の安全管理の意識が必要となります

  現在のスリップ転倒に関する法規関係

①民法717条「土地工作物瑕疵担保責任」

②PL法「製造物責任賠償法」(歩行面の管理責任)

③バリアフリー関連法(ハートビル法・福祉のまちづくり条例等)

◎PL法では被害者が ・・・・↓

1.損害の発生 
2.欠陥の存在(当該製品が危険であったこと) 
3.欠陥と損害の因果関係

この3点を立証すれば製造者・管理者は過失の有無にかかわらず損害賠償責任を負わなければ成らないとされています。

【事 案】 コンビニの床掃除が不十分、濡れていて転んだら損害賠償請求できるか?  

【結 論】 床掃除の後処理が不十分だったとき、コンビニを統括する本部に対して賠償請求できる。(大高H13.7.31)

 道路上の事故ならば当然に110番通報するでしょうが、商業店舗内での事故は通報することが少ないと思われます。事故の内容も客が自分で転んだ、客同士の衝突、陳列商品にぶつかったなど色々ありますが、事故の状況を把握するため警察への通報は必要と思われます。
 本事案は、コンビニが床掃除をしたあと乾拭きをしなかった。床に水分がわずかに残っていたことに、当時22歳の女性客が気づかず、滑って転んで左腕に大ケガをした。そこでコンビニを統括する本部に、1000万円以上の賠償請求をしたものです。

 コンビニ側は、事故は専ら客の不注意によるものである、床材は滑りやすい性質のものではない、掃除のあと残った水分を拭き取る義務はないと主張しました。原審の大阪地裁はこの主張を認め、客の自招事故であるとして訴えを棄却しました。

 これに対して大阪高裁は、客の賠償請求を認めて約210万円(ただし客にも5割の過失があったとして105万円)を、コンビニ運営本部に支払うよう命じました。
 高裁は、床が濡れていた程度は見ただけではわからず手で触れてわかる程度の濡れ方だったため、通常の速度で歩いて転倒したのは水拭き掃除が事故の原因である。店舗は、年齢、性別、職業等が異なる不特定多数の顧客に対して、安全を図る義務がある。
 床材は、コンビニ全店における統一規格の特注品であり、従業員に対し顧客が滑って転んだりすることのないように床の状態を保つよう、指導する義務があったとしました。
 もっとも本事案では、女性客は靴底が減って滑りやすい靴を履いていたこと、パンと牛乳を持って両手がふさがった状態であったことなどから、客側の状態が損害の発生及び拡大に寄与したとして5割の過失相殺(原因の半分は客側にあった)を認めました。

 最近アウトレットモールや、家具を扱っている大規模店舗があちこちに見られます。とくに注意すべきは、店内を走り回るカートや混雑時に人と人が交差する動線です。カートの事故や客同士の衝突などは、過失傷害罪など刑事上の事件に発展しかねないケースもあります。
 このような事故が起きたとき、店舗側がどの程度積極的に事件や事故に対応してくれるかといえば、はなはだ心許ないというのが実感です。本事案のように、明らかに店舗のメンテナンスに問題があった場合は別ですが、商品展示のしかたや人の動線計画に問題があったとしても、全く責任を感じず、客同士の問題にすり替えてしまう店も多いようです。
 冒頭にも述べましたが、事件か事故が区別がつかないときは110番通報をする、保険に個人損賠賠償責任特約をつけておくといった用心がますます大切になってきています。

1 はじめに 

介護事故の防止に向けて、リスク管理の方法は様々です。
たとえば、事業所内に安全対策委員会やリスクマネジメント委員会を設置している施設も多いのではないでしょうか。

リスクマネジメント委員会等の名称がない場合でも、報告制度を導入しヒヤリハット事例を集積したうえで、ヒヤリハット報告書・アクシデントレポートなどを作成し、これらの分析を通じて、再発防止策や改善策を検討している施設もあるでしょう。

その他にも、安全対策マニュアルを作成・改定し従業員に周知徹底することで、介護事故の防止に努めている施設も多く存在するものと思います。

このように、介護事故の予防に向けては、ヒヤリハット事例や実際の介護事故に向き合い、改善策や再発防止策を検討するという対応が極めて重要です。

これは法的な責任追及の場面でも同様で、過去の裁判例を分析し、対応策を講じることで、万が一、不幸な事故が発生してしまった場合に備えることが可能といえます。

つまり、裁判例が指摘する事情を意識した安全対策を講じることで、入所者や利用者への安全配慮義務違反(安全配慮不足)による損害賠償責任(損害賠償義務)の会費や責任の軽減することにつながると考えます。

そこで、今回は実際の裁判例を分析したいと思います。

2 転倒事例の検討

 事例検討の進め方

厚生労働省ホームページの『「福祉サービスにおける危機管理(リスクマネジメント)に関する取り組み指針〜利用者の笑顔と満足を求めて〜」について』(平成14年4月22日)によれば、特別養護老人ホームで発生している事故類型は、転倒(50%)、誤嚥(9.3%)、転落(9.3%)です。

これは特別養護老人ホームのデータですが、特別養護老人ホームに限らず、高齢者施設や高齢者介護の現場で圧倒的に多い事故類型は、転倒事故です。
そこで、今回は転倒事故の事例を検討します。

はじめに転倒事故の分類方法を検討したうえで、各類型の裁判例を紹介し、その裁判例を分析するという順番で進めていきます。

 転倒事故の種類

転倒事故は、介護事故の中でも多数を占めており一定の集積があることから、類型化をすることも可能です。

その1つが、事業者側の事業形態によって分類をする方法です。たとえば、特別養護老人ホームでの転倒事故、介護老人保健施設での転倒事故、通所介護や訪問介護での転倒事故などで分類をすることが可能です。

その他の方法として、転倒事故が発生したシチュエーション(利用者が怪我をした状況)で分類をする方法が考えられます。

たとえば、移動時の事故(送迎バスの乗り降りの際の事故、施設内を移動中の事故、歩行介助時の事故、車椅子への移乗時の事故など)、トイレでの事故、入浴時の事故、就寝・起床の際の事故(ベッドからの移動時の事故)というように分類をします。

今回は、転倒事故が発生したシチュエーション(利用者が怪我をした状況)で分類をして、裁判例を紹介・検討していきたいと思います。

3 転倒の裁判例の紹介

 移動時の転倒事故

移動時の転倒事故として、東京地方裁判所平成25年10月25日判決を紹介します。以前のコラムでも取り上げたことのある裁判例です。

この裁判例は、訪問介護を利用していた利用者(原告)が、自宅玄関の上がりかまちで立って待つよう指示して介護士が離れたところ、玄関土間に転落したという事案です。

裁判所は、利用者の脚力低下が進んでいること、介護計画手順書には、靴を履くために一旦あがりかまちで座って待機させる旨の記載があること、利用者の立位保持には手すりや杖が必要であるが、それでも30秒から1分ほどが限界であることを事業者側が認識していたことを指摘しました。

そのうえで、介護者が、上りかまちに立っている利用者から目を離す場合は、一旦座らせる、家族に介添え代行を要請するなど、転倒防止のための必要な措置を怠ったとの判断をしました。

 トイレでの転倒事故

トイレでの転倒事故の事例として、横浜地方裁判所平成17年3月22日判決を紹介します。

この事案は、被告(事業者側)が管理運営する介護施設において通所介護サービス(デイサービス)を受けていた原告(利用者)が、トイレまで歩行介助した職員に対して、トイレ個室内は「一人で大丈夫」と個室に一人で入った際の転倒事故です。

裁判所は、過去に本件施設内で転倒したことがあること、主治医が歩行時の転倒に注意するよう強く警告していたことを認識していたことを指摘しました。

そして、上記認識にもかかわらず、手すりもないトイレ個室内に原告が一人で入ることを許容して、歩行介護することを怠ったとしています。

また、利用者本人が「一人で大丈夫」と述べた点については、このような発言があったとしても、職員が、介護を受けない場合の危険性や介護の必要性について説明、説得をしていないことに触れ、このような発言があっても、歩行介護義務を免れるものではないと判示しました。

もっとも、裁判所は、この点を被告が義務を免れる理由にはならないとしながらも、利用者の過失として捉えており、3割の過失相殺がなされました。

 入浴時の転倒事故

入浴時の転倒事故の裁判例として、青森地方裁判所弘前支部平成24年12月5日判決を紹介します。

本件は、社会福祉法人(被告)が経営する老人デイサービス事業を利用していた利用者(原告)が、入浴補助用簡易車椅子に座って入浴介助を受けていた際の転倒事故です。

別の利用者が入浴介助担当の従業員に対して、自身の洗身介助を依頼したことから、当該従業員が原告のもとを離れた際に、原告は入浴簡易車椅子ごと体勢を崩し、右半身から床面に転倒してしまいました。

裁判所は、自立歩行は困難であるものの、ある程度の挙動傾向が認められる利用者は、自立歩行可能な利用者よりも転倒の危険が高いこと、浴室が滑りやすい危険な場所であること、原告が車椅子への移乗の際に不安定な姿勢でも待ちきれずに移乗を試みていたことを事業者側が認識していたことなどを指摘しました。

そして、これらの事情を基礎として、事業者側には、以下のような義務があると結論づけました。
・対象者から目を離さないようにする義務
・一時的に目を離す場合には、
代わりの者に見守りを依頼する
対象者を転倒の恐れのない状態にすることを最優先とする措置をとる

 就寝・起床の際の転倒事故(ベッドからの移動時の転倒事故)

この類型の転倒事故として、東京地方裁判所平成24年3月28日判決を紹介します。

本件は、介護老人保健施設での転倒事故です。
利用者は、夜勤の職員がいるサービスステーションから見通すことのできるベッドで就寝していましたが、未明に転倒していることが発覚した事案です。

本件では、施設入所後に利用者(原告)が何度も転倒しており、それを施設・事業者側(被告)も知っていたこと、転倒を防止する措置を講じていたものの奏功していなかったことなどが指摘されています。

そして、これらの事情を基礎に、事業者側が、「原告がベッドから立ち上がる際などに転倒することのないよう見守り、その転倒を回避する措置を講ずる義務」を負っていたとの判断を示しています。

この裁判例では、事業者側が、原告のベッドを夜勤者のいるサービスステーションからの見通しが良好である場所に置いて見守りを続けたと反論しましたが、裁判所は、「見守りが不十分であった」といわざるを得ないとして、事業者側の反論を否定しました。

また、事業者側からは、原告が認知症やパーキンソン病であることなどを理由に素因減額の主張もなされたようですが、このような状態を前提に入所利用契約を締結しているとして、これらの反論も排斥されています。

4 転倒判例の検討及び分析

上記のとおり、様々なシチュエーションでの転倒事故の裁判例をご紹介しました。
いずれも、事業者・施設側の責任が認められた事案ですが、いったい、どのような事情によって責任が認められたのでしょうか。

介護事故において事業者側の責任が認められるためには、具体的な事故の危険性が認められるかどうか(予見可能性)、この予見可能性を前提に、結果回避を尽くしたかどうか(結果回避義務違反)という点が重要です。

この予見可能性の判断では、①本人の状態(歩行状態〔特に単独歩行が可能かどうか、下肢の状態〕、認知症の程度、挙動の傾向)、②過去の転倒の有無、③事故現場の状況などが考慮要素とされています。

紹介した裁判例でも、本人の脚力が低下していたこと(①)、医師が歩行に注意するよう警告していたこと(①)、自立歩行はできないが挙動傾向が認められていたこと(①)、過去に転倒していたこと(②)、トイレや浴室などの状況(③)などが、予見可能性の認定の際に摘示すされています。

結果回避義務の判断では、常に動静を見守ったり、歩行に付き添う義務までは認めないとする裁判例が存在しており、見守りを頻繁にすべきだったという程度では、結果回避義務違反が認められにくい傾向にあります。

他方で、一般的な見守りすら怠っていた場合はもちろんのこと、途中で見守りを中断した場合などでは、中断したことについて結果回避義務違反が肯定されることがよくあります。

紹介した裁判例は、いずれも、少し目を離した間の転倒事故であり、見守りを中断したことについて、代替措置などの転倒防止措置を講じなかったことが追及され、安全配慮が不足していたとの評価がなされています。

今回は、転倒事故の裁判例について説明いたしました。

介護事故を予防することが最善ですが、万が一、事故が発生してしまった場合、責任の有無の判断には専門的な要素が含まれますし、保険者である損保会社との間でも保険金の支払に向けた調整などが必要となりますので、弁護士への相談をお勧めいたします。

関西3府県にも緊急事態宣言が発出されました。

1日も早くコロナ禍が収束されることを願います。

不要不急の外出を控える。また、家にいる時間が増える( ;∀;)

DIYもいいけど、今回は苔玉作りに挑戦します。

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この桜の苔玉作ってみよう!

桜だけでなく色々な種類の木で作れるみたいです。

苔玉を作るキットが売ってるところがある。

この桜などの苔玉を観賞用にアクリル板のケースを作ってみよう!

趣味が広がっていくような(笑)

花の名前も知らない素人なのですが、グリーンスナップってアプリスマホで写メ取ったら名前を教えてくれる。

花、植物好きの人たちのコミュニティサイトみたいになってる。

花とか好きな人にはいいだろうな?

こういうサイトとかで勉強して、タイルやアクリル板などで飾り付けとかできないか考えてみよ。

苔玉を置くための陶器のお皿のようなものを探す楽しみも・・・

2009年10月31日にショッピングセンターのアイスクリーム売場前の通路で起こった転倒事故の事例をご紹介します。

当時71歳の女性がショッピングカートを押しながら歩いていたところ、アイスクリーム売場前の通路に落ちていたアイスクリームで滑って転倒。右大腿骨と第二腰椎を骨折し、92日の入院治療と85日の通院治療を受けました。また、下肢の関節機能に障害も残りました。

女性は店舗が安全管理を怠ったことについての「不法行為責任(民法709条)」と、床が滑りやすい状態になっているのに放置したことについての「土地工作物責任(民法717条)」を問い、ショッピングセンターに約2,600万円の損害賠償を請求しました。

判決の結果、裁判所はショッピングセンターに約860万円の支払いを命じました。

転倒事故防止対策

1.出入り口は段差をなくす事

脱衣所と洗い場の間は、できるだけ段差のないようにしましょう。

もし、つまずく事に繋がる段差があれば、リフォームを検討しましょう。

ドライヤーのコードなども転倒の原因になりますので、注意しましょう。

2.床は滑りにくい素材にする事

床材はすべりにくい素材を選びましょう。

また、衝撃を吸収できるクッション性の高い素材もお勧めです。

木製の床材は滑りにくいのが特徴ですが、ぬめりが出てくると滑りやすくなるため、注意しましょう。

タイル床材、樹脂床材は滑り止め加工が施されているかを確認しましょう。

タイルの床材、木製の床材共ぬめりが出て滑りやすくなるのは、体指が蓄積した結果です。

冷えているときにはべたつき、お湯を使うと固まっている体指が溶け出しぬめって滑ります。

 スーパー銭湯、ホテルの大浴場の床などでも長年の体指の蓄積により、べたつき、ぬめりが発生しています。

 施設様では日常清掃されていますが、通常の清掃では体指を分解し洗い流す事ができずに、その繰り返しで蓄積された体指の影響でぬめり、滑りの原因となります。

タイル、石の床材の場合は内部に無数の隙間が有りその隙間に体指などが蓄積され、いっぱいになって溢れ出てきて表面に蓄積されます。

3.壁に手すりを付ける事

近年に建てられた住宅は初めから手すりが取り付けられている場合が多いのですが、築年数が長い住宅は手すりの取付はあまりせれていません。

浴槽の横に手すりがあるだけで、転倒の可能性を抑える事が出来ます。

出入り口にしっかりと握れるオフセット形状の手すりもあります。

 どうやら関西も緊急事態宣言が発出されそうな状況になっていますね。

1日も早くコロナ禍が収束されることを願います。

苔玉を作るのって、楽しそう!

作った結果は・・・

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これは、桜の苔玉と言うらしいです。

DIYもやっていますが限界があるので違う方向性に・・・

この桜の苔玉作ってみよう!

桜だけでなく色々な種類の木で作れるみたいなので楽しそうです。

苔玉を作るキットが売ってるところがある。

この桜などの苔玉の観賞用にアクリル板のケースを作ってみようかな!

趣味が広がっていくような(笑)

花の名前も知らない素人なのですが、グリーンスナップってアプリスマホで写メ取ったら名前を教えてくれる。

花、植物好きの人たちのコミュニティサイトみたいになってる。

花とか好きな人にはいいだろうな?

こういうサイトとかで勉強して、タイルやアクリル板などで飾り付けとかできないか考えてみよう。

今回はランボルギーニのフロントシールドの再生です。

フロントシールドの材質は車重の関係でポリカボネートとのことです。

ボディーに貼っていたプロテクションフィルムを剥がす作業中に、ボディーに残った糊を取るためにシンナーでふき取り、そのシンナーがついたウエスをシールドの上に置いてしまい白く変色してしまったそうです。

ビックリして、慌てて研磨して白くなった部分を削り取り透明にはなったが、その結果・・・

外から見ると研磨した後がありあまりわからないのだが、中から見ると驚き!!

壁の縦のラインが歪んでいる。かなり酷い状況の歪みです。

場所は右端の下で、走行には影響ないのではと言うとサーキットで右コーナーを曲がる時に、ラインを見てコーナーをせめるのでこんなに歪みがあると走れないので、何とかして欲しいとの事です。

場所が右端下の角の部分なので、歪が残るかもしれない旨を伝えたのですが、出来る限りでいいのでやってほしいと依頼されました。

施工前の悲惨な状況です。↓↓↓↓↓

最初に研磨されていた部分だけハードコートが剥がされていたので、全体のハードコートを剥がさなくてはいけない。

いざ作業を始めると、シールドに施されたハードコートが硬すぎて弊社の特殊研磨でも歯が立たない(´;ω;`)

しかし、今までの経験からこういう事態に対処出来るようにさらに特別な研磨方法があり、その方法でなんとかハードコートが剥がれていく・・・

ハードコートを剥がすとその過程で傷がつくので、全体の傷を消さなくてはいけない。

しかし、研磨した部分(300㎜×300㎜)をハードコートを剥がして変色した部分を削り取ってこの状態になるまで、どの位の時間がかかりましたかと聞くと2日位かかったとの事でした。弊社の特別な特殊研磨で全体のハードコートを剥がすのに約5時間残りの傷消し再生と、歪の再生で13時間位かかりました。

ハードコートを剥がす過程↓↓↓↓↓

再生完了!

お客様もビックリ! 大喜び!

終わってから、シールド交換しても120〜130万円ぐらいでしょ交換した方が新品でいいのではというと、この車のシールドは日本では出来ないので本国に送ってメーカーで交換するしかないので費用もいくらかかるかわからない。それよりも、1週間後にサーキット走るので日程的に間に合わなかったのですとの事でした。

無事にお役に立ててよかったです。

やはり日毎の研鑽に努める事は大事ですね。

どのような状況にでも対応できるように、お客様のお困りごとを解決し喜んで頂けるように、これからも日毎の研鑽に努めてまいります。

    

      

 

    

物作りが好きで昔からDIYで、色々な物を作って楽しんでいました。

コロナで緊急事態宣言や自粛ムードの中、家にいる事が多くなりホームセンターなどに通う事が増えました。

色々考えては作って部屋のリフォームをしています。そんな時に、ネットで見てるとおもしろいサイトを見つけて、DIYの材料だけでなく工

具や塗料、日用品まで数多くの品ぞろえがあるサイトでDIYが初めてでも出来るように作り方の説明などもあるようです。

DIYファクトリーというサイトでした。

面白そうで便利そうなので、欲しいものがあるか探してみよ!

セットで販売しているのが嬉しい(#^.^#)

玄関、お風呂などタイルや石の床が滑って危険、対策をと思う時は弊社の滑り止めをご体感下さい。

驚きと感動を!

日時

平成14年5月

被告

病院

内容

病院に入院していた原告が,
1.トイレの出入口スロープ部分が水で濡れていたため滑って転倒し,左大腿骨頚部骨折の傷害を受けたとして。
2.事故当時独力で院内を安全に歩行することが困難な状態にあったにもかかわらず,夜間の独力歩行をさせたという注意義務違反として。
3.睡眠薬を継続投与する際の観察看護義務違反を理由とする債務不履行又は不法行為に基づき。

損害賠償

約2300万

判決

原告は右手に点滴用スタンドを持った状態で,
1.トイレの出入口スロープ部分が水に濡れていたために転倒したと認めることはできず,本件通路部分で転倒したと認められる。
2.被告病院が外来患者に対して睡眠薬を出す場合にも注意をするにとどまり,服用後短時間で 目が覚めた後に1人で動き回らないことやトイレに行く場合には付添が必要であるなどの指示をしているわけではないことが認められ,かかる被告病院の取扱いが不適切であると認めるべき証拠もない。
3.通常の入院患者に対する観察看護義務を超えて,ハルシオン投与後の原告の行動を観察すべき注意義務があったとは認められない

結果

棄却

事故概要

スポ−ツクラブの正会員が、当該クラブのプ−ルで行われた水中体操に参加後、水着のままロッカ−ル−ムに通ずる廊下を歩行中転倒して負傷した。

本件事故当時、前記コンクリート壁の端付近の箇所は、何らかの原因のために、利用者の身体から落ちた水滴が集まって小さな水たまりができやすかったこと、この箇所に水がたまっていると、滑りやすかった。 

この事故の事故パターン

 

事故のきっかけ

事故の過程

結果

詳細と留意点

  

濡れ 

すべる 

転倒(床の上で転ぶこと) 

事故概要詳細

情報ソース

裁判判例 

建物用途

店舗・娯楽施設等  

場所

廊下・ホール  

建築部位

平坦な床  

障害程度

中度のケガ  

事故にあった方

年齢

 

性別

 

判例の詳細

責任の所在

建物所有者(スポーツクラブ経営者)

瑕疵・過失の有無

瑕疵あり 

ア プール、シャワー利用後よく身体を拭かず、水着が水分を相当含んだ濡れた状態のままで利用者が通行することが少なくなかったため、本件廊下は、ナラの小市松材質でフローリングされた床面上に水滴が飛散し、しばしば滑りやすい状態になったこと

イ 利用者は素足で本件廊下を通行するので、転倒して受傷する危険性があったこと 

ウ 係員は、本件廊下やロッカールーム等をおおむね一時間おきに巡回して床の水をふき取ったり、プールでのレッスンが終了した後も、時間を見計らって本件廊下の水をふき取る等して清掃を行っていたが、その清掃が行われる前には、本件廊下、殊に、前記コンクリート壁の端付近の箇所は、小さな水たまりができる等して滑りやすい状態になっていたこと、

エ にもかかわらず、カラーすのこを敷く等して右危険を防止する有効な措置が執られていなかったこと

から、本件施設には、設置又は保存の瑕疵がある。

過失相殺

被害者以外に同様の事故が生じやことはないことなどから被害者の過失を認め、過失相殺(4割)している。

判例の解説

事案の概要

スポ−ツクラブの正会員が、当該クラブのプ−ルで行われた水中体操に参加後、水着のままロッカ−ル−ムに通ずる廊下を歩行中転倒して負傷した事故が発生した。被害者が建物所有者であるスポーツクラブに対し、工作物責任に基づき損害賠償を請求した事案である。

なお、本件事故当時、前記コンクリート壁の端付近の箇所は、何らかの原因のために、利用者の身体から落ちた水滴が集まって小さな水たまりができやすかったこと、この箇所に水がたまっていると、滑りやすかったことが認められている。

裁判所の判断

裁判所は、

① 工作物ノ設置又ハ保存ニ瑕疵アル」とは、当該工作物が当初から、又は維持管理の間に、通常あるいは本来有すべき安全性に関する性状又は設備を欠くことをいい、その存否の判断にあたっては、当該工作物の設置された場所的環境、用途、利用状況等の諸般の事情を考慮し、当該工作物の通常の利用方法に即して生ずる危険に対して安全性を備えているか否かという観点から、当該工作物自体の危険性だけでなく、その危険を防止する機能を具備しているか否かも併せて判断すべきであるとした上で、

② 本件につき、

 ア プール、シャワー利用後よく身体を拭かず、水着が水分を相当含んだ濡れた状態のままで利用者が通行することが少なくなかったため、本件廊下は、ナラの小市松材質でフローリングされた床面上に水滴が飛散し、しばしば滑りやすい状態になったこと

 イ 利用者は素足で本件廊下を通行するので、転倒して受傷する危険性があったこと 

 ウ 係員は、本件廊下やロッカールーム等をおおむね一時間おきに巡回して床の水をふき取ったり、プールでのレッスンが終了した後も、時間を見計らって本件廊下の水をふき取る等して清掃を行っていたが、その清掃が行われる前には、本件廊下、殊に、前記コンクリート壁の端付近の箇所は、小さな水たまりができる等して滑りやすい状態になっていたこと、

 エ にもかかわらず、カラーすのこを敷く等して右危険を防止する有効な措置が執られていなかったこと

から、本件施設には、設置又は保存の瑕疵があったものと判断した。

③ また、会員の会則では「本クラブの利用に際して、会員本人または第三者に生じた人的・物的事故については、会社側に重過失のある場合を除き、会社は一切損害賠償の責を

負わないものとする。」旨定めているが、本件施設の設置又は保存の瑕疵により事故が発生した場合の被告の損害賠償責任は、スポーツ施設を利用する者の自己責任に帰する領域のものではなく、本件規定の対象外であるとした(免責規定による免責は認めなかった)。

④ ただし、被害者以外に同様の事故が生じやことはないことなどから被害者の過失を認め、過失相殺(4割)している。

事件番号・判例時報

平成7年(ワ)18345

1627号129頁

953号208頁 

裁判年月日

平成9年2月13日 

事件名

損害賠償請求事件 

裁判所名・部

東京地裁 

判示

一部容認

一部棄却 

原審事件番号

 

原審裁判所名

 

原審結果

 

被害者

利用者 

天候等の状況

 

雨で床滑り転倒 障害残る、しまむらに賠償命令 

雨水でぬれた床で転んで骨折したのは店側が転倒防止の措置を怠ったのが原因として、
福岡県苅田町の女性(66)が衣料品量販チェーン「しまむら」(本社・さいたま市)を相手取り、
約1771万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、福岡地裁小倉支部であった。
岡田健裁判官は「客が滑って転倒する危険があったことは明らかで、滑りやすい状態が放置されていた」として、同社に約572万円の支払いを命じた。 

判決によると、女性は2009年7月24日、北九州市戸畑区の「ファッションセンターしまむら一枝店」を訪れ、入り口の自動ドア付近に置いてあった傘袋のスタンド近くで転倒し、右太ももを骨折。人工の骨で補強する手術を受け、後遺障害で右股関節が動かしにくくなった。

女性は「転倒したのは床が雨水でぬれていたためで、傘袋スタンド付近に滑り止め用マットを敷くなどの
事故防止策を怠った」と主張。同社は「自動ドアの外側などにマットを敷くなど対策を講じていた」と反論していた。

岡田裁判官は女性の損害額を約1486万円としたうえで、「滑らかな床面で、滑りやすくなっていたことは原告も容易に推察できた」として過失割合は原告65%、被告35%と判断。弁護士費用を加えて賠償額を算定した。

(2011年11月29日 読売新聞)

樹脂・プラスチックの耐候性 

樹脂・プラスチック材質には耐候性と呼ばれる性質があります。耐候性とは文字の通り気候の変化への耐性です。
屋外で使用された際に、太陽光・紫外線や温度の変化によって変形・変色・劣化等の変質を起こしにくい性質のことです。
つまり、どれくらい気候の変化に強いか、ということを表しています。

耐候性が低いと具体的にどのような症状が起こるのでしょうか。
①変色→白色に変化したり、黄色く変化したりします
②硬化→硬くなります。
③変形・割れ→反りが生じたり、ひびが入ったり、欠けたりします

屋外で使用することによる樹脂の劣化の分かりやすい例に樹脂製の洗濯バサミがあります。
よく使用されている洗濯バサミの材質はPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)なのですが、これらの材質は耐候性がよくありません。
なので、洗濯バサミを使用してしばらく経つと、①色が変色して薄くなったり、②挟む部分が購入したばかりの時より硬くなっていてスムーズに使用できなかったり、③最終的にはある日突然欠けて割れる。
このような経験をされたことがある方は多くいらっしゃると思います。

では、なぜ上記のような劣化症状が発生してしまうのでしょうか。主な原因は以下の4つです。
①太陽光・紫外線
② 雨水
③ 酸素による酸化反応
④ 朝昼夜の温度変化

耐候性が低い樹脂・プラスチック材質はこれらにより状態が変化しやすく、元の強度を保つことができません。
室外での使用を想定される場合は耐候性は重要な指標になります。

材質の耐候性を調べる為に行われている試験

耐候性は屋外曝露試験で検査されます。
その名の通り、屋外にサンプルを設置し、実際の天候による影響を見る試験方法です。
ただ、同一条件下での再現は難しく、非常に長い時間が必要となるという欠点があります。
その為、実際に採用されている試験方法は促進曝露試験です。光・熱・湿度等の劣化の原因となる条件を人工的に再現し、短期間で材質の寿命等を予測する試験方法です。
ただ、この方法も屋外曝露試験と比較すると精度が悪いという欠点がある為、2つの試験方法を併用しながら精度を高めると良いと言われています。
最後に耐候性が良い樹脂・プラスチック材質をいくつか紹介します。

耐候性に優れた樹脂

アクリル
プラスチックの中で最も耐久性に優れ、美しい透明性を保った「アクリル樹脂」
透明度が高く、光透過率はガラスをも凌ぐ93%です。太陽光や雨風等の気象条件にも優れた耐候性を発揮する材質です。
また、貼り合わせ加工が可能です(接着剤を使用)。
耐衝撃性にも優れている為、ガラスのように破片が飛び散ることも少ないです。
使用用途:看板や自動車のランプレンズ、電飾サインのカバーなど。
チラシを入れるようなカタログケース等も接着によって製作可能です。
大きなものであれば水槽等もアクリルで製作されていることが多いです。

ポリカーボネート
高い透明性・自己消火性・耐衝撃性をもつ「ポリカーボネート」

樹脂材質の中で最高クラスの耐衝撃強度を有しています。ハンマーで叩いても割れない為、防弾材としても使用されています。
アクリルと同じく接着剤による貼り合わせ加工が可能な材質です。
使用箇所:アクリルと同様、看板や電飾サインのカバー等に使用されています。また、ベランダや駐車場の屋根や高速道路の防音壁にも使用されています。

塩ビ
加工性に優れた五大汎用樹脂の一つ「塩ビ(ポリ塩化ビニル・PVC)」

五代汎用樹脂の一つです。
比較的安価な材質で、加工性にも優れています。
接着・溶接加工が可能です。また耐薬品性に優れており、ほとんどの酸・アルカリ・塩類に侵されることがありません。
耐候性も良いのですが、どちらかと言うと安価であるという理由で選定されやすい材質です。
使用箇所:硬質の塩ビは配管やダクト・水道管のパイプ等の工業用の製品に使用されています。
軟質塩ビであれば、衣類やバッグ類、ビニールハウスにも使用されます。
※弊社で加工可能なものは硬質な塩ビのみです。

PTFE(テフロン)
代表的なフッ素樹脂「テフロン」

フッ素樹脂は屋外で長期間使用しても物性の低下は起きないことで知られています。
ただ、屋外で使用されるフッ素樹脂はコーティングで用いられることが多いです。
フライパンのコーティングで知られているテフロンコーティングですが、東京ドームの膜材にもテフロンコーティングが使用されています。
テフロンは他の樹脂材質と違い、吸水がゼロの為、雨に強く耐えることができます。

日時

平成26年3月

被告

大手銀行

内容

支店で入口にあった足拭きマットが滑り転倒、負傷したとして。ATMを利用した後、出入口に敷いていたマットに足を乗せたところ転倒し、頭や腰を打撲した。

損害賠償

約2800万円

判決

マットが床の上を滑りやすい状態で設置されていた。マットの裏側がぬれており、足を乗せたことで滑ったのが原因であった。客の安全を確保する必要があるのに、管理を業者に任せきりにしていたとされた。

結果

92万の支払いが命じられた。

 管理者責任を問われ、賠償責任を負うことがあります!

バリアフリー新法の義務化後、ビルオーナー・ビル管理者・施工管理者・メーカーに対しての訴訟が急増しています。
転倒事故が発生すると管理者の責任が問われることがあります。


日時

平成21年7月

被告

大手衣料品量販チェーン

内容

雨水で濡れた床により転倒して骨折してしまったのは店舗側が転倒防止措置を怠ったのが原因として。女性は右太ももを骨折。後遺障害で右股関節が動かしにくくなった。

損害賠償

約1750万円

判決

滑らかな床面で、滑りやすくなっていたことは容易に推測できたとされた。

結果

被告の35%の過失割合が認められた。約570万の支払いが命じられた。

事故概要

宿泊客が豪雨による浸水後、泥水に足をとられて旅館内の便所で転倒して負傷した。 

この事故の事故パターン

 

  事故のきっかけ 事故の過程 結果 詳細と留意点
  濡れ  すべる  転倒(床の上で転ぶこと) 

 

事故概要詳細

情報ソース 裁判判例 
建物用途 ホテル・旅館  
場所 水回り(キッチン・トイレ・風呂)  
建築部位 平坦な床  
障害程度 重度のケガ  
事故にあった方 年齢  
性別  

 

判例の詳細

責任の所在
建物所有者・占有者(旅館経営者)
瑕疵・過失の有無
過失あり

泥水が浸水した後の本件便所の清掃管理につき、同所を利用しようとする者がすべって転倒することがないよう十分に清掃して泥水を除去し、又はこれが不十分な場合には当該場所に立ち入ってはならない旨の表示をすべき信義則上の安全配慮義務を負っていたというべきところ、それにもかかわらず、これを尽くさなかった結果、本件転倒事故を発生させた。

判例の解説

事案の概要
旅館の駐車場に顧客の自動車を駐車させていたところ、前面の丘陵が豪雨により崩落し、自動車が土砂をかぶって被害を受けたことから、顧客が旅館経営者に対し、場屋営業者の寄託責任に基づき損害賠償を請求した事案である。また、同時に、顧客が豪雨による浸水後、泥水に足をとられて旅館内の便所で転倒して負傷した場合について、旅館の安全配慮義務違反に基づく損害賠償を請求した。
裁判所の判断
①裁判所は、土砂崩れの原因となった集中豪雨は、「稀にしか発生しない災害であったということができる」としながらも、その「崩落箇所はその全体の一部にとどまること、本件丘陵部分は傾斜地であるにもかかわらず、これに接して駐車場が設けられていたことからすれば、本件丘陵部分に何らかの土留め設備が設けられていれば本件崩落事故は生じなかったとの可能性を否定し去ることはできない。」とした。また、「本件丘陵部分の土砂崩れが始まってから本件車両に土砂が被さるまでの崩落の勢いはさほど急激なものとまではいえなかったことが推認され、そうだとすれば、被告従業員等が事態に迅速に対応していれば本件車両の損傷の被害を防止できたとの疑いがある。」と認定し、「本件車両が損傷したことが不可抗力によるものとまで認められない」とした。

②また、裁判所は、転倒事故についても、「泥水が浸水した後の本件便所の清掃管理につき、同所を利用しようとする者がすべって転倒することがないよう十分に清掃して泥水を除去し、又はこれが不十分な場合には当該場所に立ち入ってはならない旨の表示をすべき信義則上の安全配慮義務を負っていたというべきところ、それにもかかわらず、これを尽くさなかった結果、本件転倒事故を発生させた」と認定し、転倒事故に係る損害賠償責任も認めた。

本判決のポイント
自然災害についても、自然力が存在している時点及び事後的な対応が不十分であることにより、法的責任が生じる可能性があることに注意が必要である。

事件番号・判例時報 平成6(ワ)16962 
裁判年月日 平成8年9月27日 
事件名 損害賠償請求事件 
裁判所名・部 東京地裁 
判示  
原審事件番号  
原審裁判所名  
原審結果  
被害者 宿泊客 
天候等の状況  

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