〒594-1132 大阪府和泉市父鬼町195                                                                        

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定休日:土日祝

 スーパー銭湯や温泉施設等でも使用されている床材に、十和田石鉄平石が有ります。

 本来、十和田石は吸水率が高く滑りにくい素材で昔からお風呂の床材などに使用されていました。先人の知恵で滑りにくいという事がわかっていたようです。又、鉄平石についても、吸水率は低いがもともと滑りにくい素材である。その事をわかってお風呂の床等、水周りに使用していた先人の知恵は凄いものである。

 この防滑の仕事を始めるときに、師匠から研修で色々教えて頂いたのですが、自分にとっては初めての事が多く教えて頂いた事の半分も理解出来ていませんでした。その当時は仕事を受注しても師匠に聞きまくって準備もして頂き、現場を無難にこなしていました。師匠のおかげで作業はちゃんと出来て、お客様にご迷惑をかける事無く現場をこなしていましたが、お客様に理解して頂けるように説明が出来ていませんでした。

 また、滑り止めを施工後は、メンテナンスマニュアルを渡して毎日清掃してくださいね。で終わっていました。それでは、せっかく施工して滑りを止めても、維持出来ませんでした。それから、年月が経ち自ら必死に勉強もしましたが、師匠に色々な現場で色々な事を教えて頂き、又、勉強し今はお客様に滑りのメカニズム、なぜ滑るのか?滑る原因はなにか?滑り止めを施工しその後のメンテナンスが重要だとわかり、メンテナンスに関しても日常清掃して下さいではなく、○○の洗剤をPH○○でこのように清掃して下さい。とメンテナンスマニュアルを作成してお渡しし、共にさせて頂きその後も状況を聞きながら適切にメンテナンスの方法を変化させて状況に応じたアドバイスをさせて頂き、滑り止めを維持させて頂いております。洗剤に関しても同じ種類だけでなく、その時々に応じて変えています。

最初に書かせて頂いた十和田石や鉄平石の床材が滑るとの問い合わせを多く頂きます。昔と違い何が原因でなぜ滑るのか?というメカニズムが解かっているので、その現場の条件床材に合わせてオンリーワンの施工溶剤を作らせて頂きしっかり滑りを止めてそれを維持する方法をお伝えさせて頂いております。

この写真の床材は、十和田石です。

 滑っています。全体的に滑っていますが、特にこの写真の一部分が特に滑りが酷く施設の方がなぜなのかと不思議がっていました。その理由を説明させて頂きやっと滑る理由がわかり納得出来たと言ってましたか滑り止めをしてもらったが、1ヶ月位で滑り出した。施工業者様からは何が原因で滑るのか?との説明が詳しくなかった。あぶらと水、第三要素によるものですとの説明でした。石に7マイクロメートルの無数の穴をあけて吸盤現象をおこして滑りを止めると説明が有りましたと施設の方が言ってました。

 そこで施設の担当者の方に脂ってどんな種類の脂と言ってましたか?と聞くとそれはわからないようでしたとの回答でした。脂の種類もわからずに、どうして滑り止めを維持できるのでしょうか?ただ、滑りを止めるだけならどの業者様も出来るのでは・・・

しかし、美観を維持したまま滑りを止めて、それを維持していく事は非常に難しいことです。師匠からずっと教えて貰っていることは、いかに美観を維持し、施工した滑り止めを維持できるようにアドバイス出来るかにつきると。滑りのメカニズムはわかっているやろから、素材の構造や滑る要因になっている条件等もっともっと勉強世なあかんなと言われます。まだまだ、勉強する事がいっぱいです。床材によって現場の条件によって、現場の環境によって滑りの要因、床材の種類は千差万別なので、勉強してこれで完璧という事が有りません。    一生勉強ですね(笑)

あぶらの種類が大事な事だと知らない方が多いみたいですね。

コミュニティ体育館入口を防滑工事を施工しました。

  

  

施工前の状況です。

床材のタイルを水で濡らすと、スケートリンクのように滑ります。階段と入り口前及び中は油の蓄積が原因で滑っています。スロープと階段の下は、油と落葉埃等が原因で滑っています。

施設の方にお聞きすると、雨の日は滑って危険だとの事です。滑り方が半端ないぐらい滑るそうです。

 入口、階段周りはタイルの種類に合わせて、適合した2種類の溶剤を使用して滑り止めを施工。タイル内部の隙間を大きめに拡げて油を出せるだけ出して、ガッツリ滑りを止めました。

 スロープと階段の下は、タイルの種類が違うので適合した溶剤に変えて1種類の溶剤で滑りを止めています。場所や条件に合わせて滑りの止め方も変化させています。例えば、平面もスロープも同じようにガッツリ滑りを止めると逆に危険になる場所も出ます。

 何十種類の溶剤でしかも床材の種類、場所、条件に合わせてそこに合ったオリジナルの溶剤を作って施工するので、どのようにでもでき何千㎡有っても景観も変わらずに滑りを止める事が可能です。

中和洗浄で油分を中和分解し、その他汚れを綺麗に洗浄。

タイルの内部の汚れが出てきます。

 滑りも止まり景観も変わらず、スッキリ綺麗になりました。

体育館を利用される方々や、スタッフの方が安全安心で利用できます。

スタッフの方も前と違い全然滑らず、安全になり安心して歩けますと喜んでおられました。

 最近、コンビニエンスストアや大型店舗ではごく普通に敷設されている磨きのセラミックタイル。高級感・色合い・光沢・清潔感はもとより、光熱費の削減にも繋がる等のメリットがある事で、多方面で利用されているようです。

 最近市場に出回っている磨きのセラミックタイルについて・・・2層式が主流となっています。下層部に一般的な磁器タイルに使用される粘土質、上層部に本来のセラミック材を重ねて焼き上げたものです。

 本来セラミックタイルとは、100%石材を粉砕し、数%のアルミナを補強混入後粘土化し、2800トンレベルで圧縮し1280℃で焼成したものを意味します。

 石材が材料ですから、自然石と同様に本磨きが出来ます。

 本磨き加工すれば多大なコストを要します。通常実勢価格としては5000円/㎡程度で取引されていたと思います。・・石材と同じ機能を持ち、石材より安価で軽くて施工性も良い事から一気に普及拡大しました。ついでに記しておきますと、我が国の主流販売メーカーの殆どは中国に拠点を置き、現在の中国産のシェアはなんと80〜85%に至ると聞いております。

 さて本題に入ります。本磨きセラミックタイルの2つの課題の1つ目として価格の問題点があります。しかしこの問題点は冒頭に記した2層式の登場により解決します。・・石材料コストの低減、・・更にシリコーン系樹脂系コーティングを採用する事で本磨きに関わる時間とダイヤモンドパット等の資材、道具の大幅なコスト削減に成功したのです。

 本磨きの工程を8〜9割で止めシリコーン樹脂系コーティングを塗る事で残りの工程をカバーすれば、見た目は殆ど100%の本磨きのセラミックタイルが出来上がるのです・・・

床内部への汚れの滞留

 どんな床でも微細な隙間が存在します。隙間が広い・多い床材は「吸水性が高い」(大理石など)、逆に隙間が狭い・少ない床材は「吸水性が低い」(セラミックタイルなど)と表現されます。吸水性が高い床材は滑りにくく、吸水性が低い床材は滑りやすい傾向にあります。

 防滑施工によって、微細な隙間、穴を空けるなどの化学反応を経た床材は、施工前より水や空気の通りがよくなっています。そこに目に見えないミクロレベルの埃、油脂などが、隙間に入っていきます。滑りはそれらが滞留し目詰まりを起こすことで起こります。

“不適合”、もしくは“不十分”なメンテンナンス

 床内部への汚れの滞留を引き起こす主な原因は、メンテナンスにあります。あなたの現場に適した洗剤は?この初歩的なこの質問に答えられないと、防滑効果を維持するのはむずかしいと言えます。床材、環境、状況に合ったメンテナンスは、効果持続の生命線です。

 1.現場の床材や汚れの種類を知らない

  基本中の基本です。そもそも床材の性質と付着する汚れの種類を知らないと、

 清掃自体ができません。

 2.使用する適正な洗剤を知らない

  どんな洗剤をどんな濃度で使い分ければいいのか?を知ることが重要です。

 3.利用状況より対応すべき作業内容を知らない

  利用者の多い日、歩行頻度などの状況を見て、メンテナンス方法を変えていま

 すか?

 4.清掃頻度、ローテーションが決まっていない

  日常清掃、定期清掃のスパン、作業内容のルーティーン化ができていないと、

 汚れはどんどん蓄積していきます。

  これらは滑り止めに関わらず、清掃業務として初歩的なことですが、意外とで

 きていない ケースが多いです。

 不都合な真実

  防滑性能の維持は、「誰にもカンタンに」というわけにはいかない。でも、

 やることはシンプル。

  弊社の宣伝を考えると「5年10年もちます!」と言いたいところだが・・・要は

 「何年持たせたいか?」に尽きます。

 メタケイ酸とは、温泉に含まれている天然の保湿成分のことです。「美肌の湯」のもとと言われており、肌の新陳代謝を促して肌のセラミドを整えてくれます。日本の温泉にはこのメタケイ酸が含まれている場所が多く、特に温泉1kg中にメタケイ酸が100mg以上含まれていると大きな美肌効果が期待できると言われています。

 わかりやすく解説すると、メタケイ酸がたくさん含まれている温泉に入ると、入浴後に肌がしっとりツルツルになるのを感じられる、ということです。近年では女性で温泉好きの方が増えており、大きな注目を集めています。保湿力が高いため、冬は特に人気が高まります。日頃から乾燥肌に悩む方にも大変おすすめな温泉成分の一つです。

メタケイ酸は化粧水や入浴剤でも注目されています! 

 天然の美肌成分として評価の高いメタケイ酸は、市販の化粧水や石鹸、入浴剤などにも取り入れられています。美肌やアンチエイジングに効果があると言われ、女性を中心に幅広い世代から注目されている成分なんです。天然由来の成分だからこそ、顔や頭皮など繊細な部分でも安心です。

 メタけい酸とは、メタ珪酸と書く、温泉に含まれている保湿成分のひとつです。潤い肌用とかかれた化粧水や、しっとりとした入浴剤などにも配合されていて、肌の新陳代謝を促進させ、セラミドを整える作用があります。ですので美肌にしてくれる美肌成分としても知られています。これが天然の成分として温泉に含まれています。

 泉質名としてはあまりなじみのない言葉ですが、最近では、この成分の研究も進められており、とても注目を浴びています。この美容成分の含有量が100mg以上なら美肌をサポートするお湯といわれ、いわゆる「美人の湯」に当たります。

天然の化粧水といっても過言ではない?! 

 肌触りのいいまろやかなお湯で、潤いを与えてくれるので、とてもキメ細やかな肌を作るお手伝いをしてくれる天然の化粧水。またお肌が乾燥しやすい年配の方向きでもあり、よく温まることによってロングステイの湯治にもお勧めだといわれています。

 温泉自体、体にいいとされていますが、こういう成分を含んでいることを知っているだけでも、温泉に入りに行ったときに、その温泉の成分を見る楽しみにもなりますね。女性は特に必見です。

・一般住宅の玄関、アプローチ、お風呂の床

・マンション、団地、賃貸住宅のエントランス、エレベーターホール

・コンビニ、スーパー、ドラックストア、商業施設の店舗内の床

・温泉、銭湯、スーパー銭湯等の、入口やお風呂の床

・ホテル、旅館、宿泊施設等の入口、エントランス、お風呂の床

・フィットネスクラブ、プール、スポーツジム、体育館の入口、シャワー室の床

・飲食店の厨房の床

・病院、介護施設等のエントランス、デイルーム、お風呂の床等、様々な場所や

   条件により滑る原因も滑り方も千差万別です。

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 例えば、店舗の入口やマンションやホテル等のエントランスにおいても、前面に道路があるか交通量によっても違います。

 お風呂の床においては、利用される方の人数はもとより、利用される方の年齢層、温泉成分によって滑り方が大きく変わります。

 又、入口、エントランス、お風呂の床、厨房の床、場所によっても滑り方、条件等も違います。

これは、滑りの原因の一つである油の種類の違いである。

鉱物油、植物油脂、動物性油脂である。

 日常の清掃のやり方によってもかなり変わってきます。

 防滑業者と言ってもこの様な基本的な事を知らない業者様が多く、質問しても答えられない。この基本的な事を理解していなければ、一時的になんとか滑りを止める事が出来ても、滑り止めの効果を長く維持する事が出来ません。(長く維持する方法もわからないと思います。)

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 コンビニ、ドラックストア、スーパーマーケット、商業施設等で多く使われているセラミックタイルですが、雲状の汚れが付いている床を見かけます。

これも、清掃の基本がわかっていない為、現場で作業する方に教育できていないので雲状の汚れが本来防汚性の高いセラミックタイルについてしまいます。

詳しく知りたい方はご連絡を・・・   

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施設の1階エレベーターホールの床が滑るので、防滑工事で安全安心に・・・

今回の床材は御影石が敷設されていました。

黒色系の御影石は、チャイナブラック

赤色系の御影石は、インペリアルレッド

黄色系の御影石は、ジアロ・インペリアルの3種類でした。

今回は、石に合わせて3種類の溶剤を使用し、施工しました。

    施  工 前

専用溶剤塗布状況

チャイナブラックは専用の溶剤でないと、光沢が飛んでしまい白っぽくなります。

専用溶剤塗布状況

インペリアルレッドも使用溶剤を間違えると、光沢が飛び白っぽくなります。

専用溶剤塗布状況

ジアロ・インペリアルも同じく、適正溶剤を使用しないと光沢が飛んで白っぽくなります。

中和洗浄状況

中和洗浄剤をバキュームで回収

完 了

完 了

現場の床材に、使用する溶剤を合わせて作り使用しないと、景観、美観を変えずに滑りを止める事は出来ません。

1〜2種類の溶剤で滑り止め施工をしている業者さんも、見かけますが全ての石、タイルに対応できないです。

弊社グループは、床材ごとに合わせたオリジナルの溶剤を使用しており、一気に何百㎡塗っても何も変わらずにしあがります。適正溶剤なので、時間や溶剤の濃度がなどといった事を気にして作業する事がなく、作業効率もいいです。

場所ごとに合わせた施工方法、溶剤の選択。また、メンテナンスの方法が、施工後に滑り止めの効果を維持するのに重要です。メンテナンスを疎かにすると、美観も効果も維持出来ません。

これは、大阪のスーパー銭湯様のシャワーブースの状況です。

  日常清掃の業者様が毎日、高圧洗浄機で清掃しているそうですが、リニューアル後約1年位でこの状況になったそうです・・・( ;∀;)

 施設様も綺麗にしてお客様に喜んで頂けるようにとの思いで、自分たちで綺麗にしようと色々試したそうですが、この白く付着しているエフロが簡単に除去できない状況でした。緊急で何とかして欲しいとの依頼・・・

テスト施工した結果、通常のエフロ除去よりも時間を要しました。

 原因は温泉成分に含まれる、カルシウムイオン、メタケイ酸(非解離成分)が多く含まれている為だと考えられ、特に非解離成分は酸やアルカリに反応しにくく、多く含まれている場合はエフロ除去、水垢除去、防滑全てにおいて影響が出ます。今回は非解離成分が多く含まれている為、非解離成分に有効な特殊溶剤で対応する事にしました。

             非解離成分に有効な特殊溶剤塗布状況

コーティング剤塗布状況

 

  

                                                       完  了

エフロを除去して、コーティング剤塗布し汚れを付きにくくしました。

お客様に気持ちよく、利用して頂けます。

温泉の場合は、含まれる成分や量によっては簡単に取れません。

この原理が理解できないと、いくら清掃しても綺麗にはなりません。

弊社には、このようなノウハウがあり他業者様が出来ない事にも対応いたします。

アクリル板、ポリカボネートの研磨の難しさ!

 知り合いからもこんなものでこのくらいの大きさやけど、研磨して綺麗にして幾らかかるって聞かれるのですが、サイズは?傷の度合いは?写真ないのって聞くとこれやでと見せてくれた写真・・・・

 傷の状況等全然わからない写真です。これでは、見積もりは出来ないです。大体でいいからのやり取りで値段んは言えませんよ(笑)

 写真で見た目浅い傷と判断してもいがいと深い傷だったりするから、それによって施工の方法がかわったりするので、出来るだけ詳細な情報が欲しいのです。聞かれるとうっとうしいな、だいたいの値段だけでいいねんて言われるけど、本当に綺麗にしたいと思うなら詳細に情報を下さいとお願いしています。

 ポリカボネートは特に怖いですね。研磨して綺麗にするつもりが、材質によっては元の傷も研磨傷も消せない物もあるので、なんでも大丈夫です。綺麗になりますとは言えない物もあります。

これは、大阪のスーパー銭湯様のシャワーブースの状況です。

  日常清掃の業者様が毎日、高圧洗浄機で清掃しているそうですが、リニューアル後約1年位でこの状況になったそうです・・・( ;∀;)

 施設様も綺麗にしてお客様に喜んで頂けるようにとの思いで、自分たちで綺麗にしようと色々試したそうですが、この白く付着しているエフロが簡単に除去できない状況でした。緊急で何とかして欲しいとの依頼・・・

テスト施工した結果、通常のエフロ除去よりも時間を要しました。

 原因は温泉成分に含まれる、カルシウムイオン、メタケイ酸(非解離成分)が多く含まれている為だと考えられ、特に非解離成分は酸やアルカリに反応しにくく、多く含まれている場合はエフロ除去、水垢除去、防滑全てにおいて影響が出ます。今回は非解離成分が多く含まれている為、非解離成分に有効な特殊溶剤で対応する事にしました。

             非解離成分に有効な特殊溶剤塗布状況

                                              コーティング剤塗布状況

                                                        完  了

エフロを除去して、コーティング剤塗布し汚れを付きにくくしました。

お客様に気持ちよく、利用して頂けます。

温泉の場合は、含まれる成分や量によっては簡単に取れません。

この原理が理解できないと、いくら清掃しても綺麗にはなりません。

弊社には、このようなノウハウがあり他業者様が出来ない事にも対応いたします。

セラミックタイルの現状
 いま、デパートが生き残りの瀬戸際にある。
 各社の合併と同時に、売り場のリニューアルが行われている。そして、駅ビルと駅中の競合の時代であり、売り場のリニューアルによる客層へのアピールと、それよる差別化競争が激化している。
 より低下価格で、より目を引くデザインが要求されており、その中で大幅に使用されているのが、セラミックタイルである。

 その理由は、まず陶磁器の技術進歩による表現力の幅の広さにある。
 いまや外観では、セラミックタイルに表現できないないものはない。

 皮、布、金属、木材など、触らなければわからない程の出来栄えである。そして、当然耐久性は本物より高く、色も思いのままである。

 セラミックの進歩の原動力は、ファインセラミックという新しい分野の開発にある。現在、セラミックは携帯電話からロケットの断熱タイルにまで使われている。この技術の進歩が、セラミックタイルの表現力の進歩に貢献している。
 そして、現在建築素材として勢いあるのがガラスである。このように見ると、石材、ガラス、陶磁器は、全てセラミックとも考えられる。セラミックの時代とも言える。

セラミックはハウスシックに無関係であり、廃棄も問題ない。そして、再生が可能である。

 最大の利点は、中国にイタリアから技術が輸出され、大型のタイルが恐ろしい低価格で生産されたことである。これまで最高級とされたイタリア産大理石の代替として、その耐久性と白さとツヤ、ワックス不要、メンテ不要、のうたい文句で売り込まれた。普及しないわけがない。これが数年前からの現状である。

 ところが、セラミックタイルの問題点が浮き彫りにされた
 それは、すべりの問題である。
 釉薬により、表面がガラス状であれば、汚れがつかない。ところが滑り易い。
 その例は、ガラスの一種、結晶化ガラス、商品名ネオバリエでも起きていた。

 この商品も、汚れにくく美しい。特にトイレの汚垂石としては勝るものはない。そこで床への導入を試みたのだが、すべりの問題で行き詰まり、現在は内外壁と汚垂石に使用されている。

 本来、セラミックタイルは、外装と壁面が主な使用箇所で、室内では、浴室、トイレ、厨房などの水周り用であった。大きさも50mm程度であった。メンテナンスは、ポリッシャーによる洗浄とモップ拭きで問題はなかった。そして、ビルの床にセラミックは少なく、そこは天然石材とテラゾーの世界であった。
 だが、バブル崩壊後になると低価格建設資材が要求され、中国産花崗岩、ライムストーン、スレート、クオーツサイトなどが使用されるようになった。そして、大理石より安く、大理石より白い、大型のセラミックタイルが、それも中国産の驚くほど安い製品が流れ込んできた。

 しかし、すべりの問題で、そのままでは床で使えない。そこで、釉薬のない製品や、弗酸ですべり止めをした製品が使用されだした。

 ところが、これらの製品は、鏡面仕上げではあるが、細かい穴や割れ目があり、そこに汚れが入ると除去し難いという問題が出た。また、初期の釉薬のある製品でも、土砂による傷に汚れが入り込むと取れなくなる問題が出てきた。
 この汚れ方が、天然石材の7年より短い1年ぐらいで、また、無釉研磨製品の場合、白物だったのが数ヶ月でねずみ色に変色する。弗酸処理製品も同様である。
 その上、中国製品の一部に、撥水剤の変わりに桐油を塗布したと思われる製品があり、これによる汚れの付着と思われる例もある。この場合、ビルメン側が油性ダスターを使用したとして責任を取らされた例があり、天然石材と同様、油性ダスターは使用してはならない。

クレームの現状と判別
 クレームを起こすタイルは、白の無釉研磨品で、400角以上の大型タイル。中国産が多いがヨーロッパ物にもある。

 クレームの状態は、白物に汚れがはいり、白がグレーになり、落とすことが難しい。段差状に汚れる場合と雲状に汚れる場合がある。
 現在、ジョンソンやコスケムなどが対応策を出しているが、一部のクレームが解決できるだけである。クレームの発生時期は、数日から1年にわたり、まちまちである。

 セラミックタイルの滑りの問題は、顕著に表れています。濡れたら滑る、現在主流になって多く使われている○○産のセラミックタイルは、表面にコーティングが施されており、濡れていない時でも滑ります。

 もっとも困るのは、防滑施工をしようとしても滑り止め溶剤がはじかれて反応しないので、津城は施工出来ません。しかし、弊社(sefetyグループ)では、世界初の新技術の溶剤でコーティングを施されているセラミックタイルの滑り止め施工が可能です。しかも従来の水を使用しての洗浄が不要で塗布して乾いて施工完了で尚且つ景観は変わらずそのままという画期的な施工技術です。

 一度ご体感頂ければ、驚きと感動が味わえます・・・

 左側は防滑施工後の石の状態で、右側は防滑施工前の状態です。明らかに石の色が違うのと、右側にはシミのようなものがあります。

この違いは何なのでしょう?

 左側の写真は防滑施工(滑り止め)施工をして、石内部の毛細管に溜まった脂分を出せるだけ出した状況です。石内部に溜まっていた脂分が抜けると、石本来の色に戻ります。

 右側の写真は防滑施工前の状況です。石内部の毛細管にビッチリ脂分が溜まりキャパオーバーで、表面に溢れ出てきています。明らかに石の色が変わっています。全体的に滑るが特に色の変わった部分は、ズルズル滑る床になっています。この石は十和田石(凝灰岩)で石内部の隙間も広く吸水率が高い為、本来は滑りにくい石で昔からお風呂等の水回りに使用されています。しかし、適正な日常清掃が出来ていないと長い年月の間に石内部の毛細管に少しずつ脂分(動物性油脂)が酸化して固まって蓄積していきます。それを長年繰り返されるとにより、内部の毛細管が一杯になり石の表面に溢れ出てきます。

 この施設様も日常清掃はしているが清掃の方法洗剤の種類の選択が適正でない為、清掃しているが床の脂を除去できていない。最近お問い合わせ頂く施設様ですが、現場調査で色々質問させて頂くと殆どの施設様で毎日、高圧洗浄機で洗い流していますと言われます。いくら高圧洗浄機で洗い流しても床の脂分は取り切れずに残留するという事がわかっていない方が多いです。

 そこで、いつも説明させて頂くのですが、人の身体から出る脂分は動物性油脂であり残留すると酸化して固まってしまいます。清掃に関しては、アルカリ性洗剤PH○○以上で中和分解し、ポリッシャーを使用して洗浄しないと除去できませんよとお伝えしています。なぜアルカリ性洗剤かというと、脂分は酸化し酸性だからである。それなのに、酸性洗剤をしようして清掃している業者様もおられるようで・・・・・なにか理由があって酸性洗剤を使っているのか、脂分が除去出来るのか教えてほしいです。

鉱物性油脂、植物性油脂、動物性油脂どの油脂も中和分解しないと除去できないはずですが・・・

 やはり日常のメンテナンスの方法、洗剤の種類の選択、洗剤のイオン濃度が重要である。適正の日常清掃をする事により、滑らない床を維持出来ます。

先日、某スーパー銭湯様より○○の所の床が滑るのと、お風呂も見てほしいとの依頼があり現場調査に行かせて頂きました。

 ○○の所の床を確認させて頂くと滑るのでマットを通路部分に敷き詰めており如何にも滑りますという感じ・・・

 マットの端をめくって水を少し撒いて確認するとめちゃくちゃ滑るΣ(・□・;)

 床材は磨きの御影石で色は3種類。これは、養生の方法と3種類の色の違う石ごとに適正溶剤3種類を使用すれば光沢を残したまま問題なく施工が出来ます。テスト施工で光沢を残したまま滑りが止まっているので問題なし。

今度はお風呂を見せて頂くと驚き・・・

まずは露天風呂のお風呂の淵の石、エフロで真っ白に・・・

落とせるかテスト中!

何とか落とせそうだが、凄い時間がかかる。

中も外も結構汚れが残っている。施設の人曰くメンテナンスの業者さんが毎日入っているのですが、ちゃんと出来ていない。高圧洗浄機で洗い流してるだけですと・・・

 高圧洗浄機で洗い流しているだけではダメなので床はポリッシャーで洗浄しその他の所もちゃんとこうして下さいとお願いしているのですが、やってもらえない結果がこれです。アドバイス等をして頂けませんかとの依頼。

 メンテナンス業者の方が床の清掃に使っている洗剤の選択や洗剤のイオン濃度が適正でないので、床の石の内部に脂が溜まってあふれ出し場所によりズルズル滑る床になっている。その他の場所に蓄積しているエフロも日常清掃の方法が間違っているので蓄積する。蓄積してしまっても除去する方法も知らないので真っ白になり、かなりの厚みで蓄積するまで放置・・・もっと早く処理すればもっと取れやすいのに。

ガラスや鏡も水垢でウロコで酷い状況です。

せっかく綺麗にしても、ダイアモンドパッドで磨いたのか傷がいっぱいありますガラスも水垢で白くなっているのかと思って確認するとのラスが真っ白に・・・( ;∀;) しかし、どれだけ知識もなくやっているのだろう。プロの掃除屋というプライドもないのかなぁ?行くところによって何とかして欲しいと言われる問題が違うので日々勉強させて頂いております。時間を下さいとお願いして、問題解決できる方法を探し出し、テストを繰り返してお客様に喜んで頂けるように日毎努力研鑽いたしております。

まずは、お客様の困っていることを解決し喜んで頂ける事を1番にと日々対応させて頂いていると、困ったことなどの相談などが増えています。これからも、お客様に喜んで頂けるようにまだまだ勉強し研鑽していきます。

先日、某スーパー銭湯様より○○の所の床が滑るのと、お風呂も見てほしいとの依頼があり現場調査に行かせて頂きました。

 ○○の所の床を確認させて頂くと滑るのでマットを通路部分に敷き詰めており如何にも滑りますという感じ・・・

 マットの端をめくって水を少し撒いて確認するとめちゃくちゃ滑るΣ(・□・;)

 床材は磨きの御影石で色は3種類。これは、養生の方法と3種類の色の違う石ごとに適正溶剤3種類を使用すれば光沢を残したまま問題なく施工が出来ます。テスト施工で光沢を残したまま滑りが止まっているので問題なし。

今度はお風呂を見せて頂くと驚き・・・

まずは露天風呂のお風呂の淵の石、エフロで真っ白に・・・

落とせるかテスト中!

何とか落とせそうだが、凄い時間がかかる。

中も外も結構汚れが残っている。施設の人曰くメンテナンスの業者さんが毎日入っているのですが、ちゃんと出来ていない。高圧洗浄機で洗い流してるだけですと・・・

 高圧洗浄機で洗い流しているだけではダメなので床はポリッシャーで洗浄しその他の所もちゃんとこうして下さいとお願いしているのですが、やってもらえない結果がこれです。アドバイス等をして頂けませんかとの依頼。

 メンテナンス業者の方が床の清掃に使っている洗剤の選択や洗剤のイオン濃度が適正でないので、床の石の内部に脂が溜まってあふれ出し場所によりズルズル滑る床になっている。その他の場所に蓄積しているエフロも日常清掃の方法が間違っているので蓄積する。蓄積してしまっても除去する方法も知らないので真っ白になり、かなりの厚みで蓄積するまで放置・・・もっと早く処理すればもっと取れやすいのに。

ガラスや鏡も水垢でウロコで酷い状況です。

せっかく綺麗にしても、ダイアモンドパッドで磨いたのか傷がいっぱいありますガラスも水垢で白くなっているのかと思って確認するとのラスが真っ白に・・・( ;∀;) しかし、どれだけ知識もなくやっているのだろう。プロの掃除屋というプライドもないのかなぁ?行くところによって何とかして欲しいと言われる問題が違うので日々勉強させて頂いております。時間を下さいとお願いして、問題解決できる方法を探し出し、テストを繰り返してお客様に喜んで頂けるように日毎努力研鑽いたしております。

まずは、お客様の困っていることを解決し喜んで頂ける事を1番にと日々対応させて頂いていると、困ったことなどの相談などが増えています。これからも、お客様に喜んで頂けるようにまだまだ勉強し研鑽していきます。

 車道、歩道、マンション等の通路、店舗内の床、厨房の床、プール、浴場などあらゆる所の床に敷設されているタイル、石材。滑り止め加工された物や景観、高級感など沢山の種類があり殆どのタイル、石材は親切で設置された時は滑りにくいものです。

しかし、そのタイルや石材も年数と共に滑りが発生します。滑り方や滑り出す年数など場所毎に違います。それは、使用条件、歩行する人数、プール、浴場の水回り等は利用される方の人数や年齢層、油脂成分の種類によっても違います。

 人間に例えてみると、顔の主なテカリの原因は皮脂の過剰分泌、汗の分泌、肌の乾燥、紫外線などが原因になるようです。又、不規則な食生活や、ホルモンバランスなどの影響により発生した活性酸素や過剰皮脂が原因で、 皮脂は酸化し「過酸化脂質」になります。 過酸化脂質は毛穴の周りを刺激し、表面の角層を厚く するため、毛穴が詰まり、ニキビの原因菌とされるアクネ菌が増殖しニキビが発生します。

それをエステティックで顔の皮膚の中に溜まった皮脂(動物性油脂)等を機械などを使用し皮膚内部から除去し顔のテカリが無くなり、すべすべツルツルの肌になります。(私もたまに自宅で嫁さんにやってもらうと、すべすべツルツルになって自分でもビックリてなことになり、家族みんなで大笑い・・・)

 床のタイルや石材も場所、条件、油脂成分により、滑りが発生する原因は様々だがタイル、石材内部の毛細管に油脂成分や埃、石鹸カスなどが年数と共に蓄積され内部の毛細管が詰まり、それが原因で滑りが発生します。その原因となる油脂成分には、鉱物性油脂、植物性油脂、動物性油脂があり場所毎で脂の種類が違うので、滑り止め施工も同じやり方では対応できません。

 車道、歩道、駅施設、マンション等の通路は鉱物性油脂、飲食店等の厨房、客席の床は植物性油脂、プール、浴場の水回りは動物性油脂等と、油脂汚れは場所毎により汚れの度合い性格が違うので、滑り止め施工に使用する溶剤は場所や条件により何十種類の溶剤を使い分け、滑り方、滑りの原因、タイルや石材の種類など条件がそれぞれの場所毎で違うので、その場所、施設等の床材に合わせたオリジナルの溶剤で滑りを止めます。

 滑り止めの原理は、オリジナルの溶剤を使用しタイルや石材内部の毛細管内部の隙間を拡げ、溜まっている油脂を表面に出す。また、○○を使用し中和作用とその効果を利用して毛細管内部の油脂を少しでも多く出します。その表面に浮き出てきた脂分を洗剤で中和分解することにより毛細管内部に隙間が出き、その隙間に水と空気が入ります。床が濡れている所を歩くと(外圧がかかると)、圧力がかかる所と圧力が抜ける所があり、床の表面がスタッドレス化し吸盤現象が発生する原理で滑りが止まる。     

   

   

 床の汚れは場所毎によって千差万別です。その為、それぞれに使用する洗剤のレベルは違い、汚れ具合も歩行頻度、使用する植物油の量、入浴者、利用者の数、年齢層によって変化する。当然、適正な日常的にメンテナンスが必要であるし、洗剤のイオン濃度(PH)の調整も状況により大きく変化させるべきである。(これがかなり重要である。)

 効果を維持する為には、その場所、条件毎に適したメンテナンスが必要であり、そのメンテナンスの方法に関しては、場所、条件等によりそれぞれ違う為、弊社のノウハウで適切なメンテナンス方法を提案し費用対効果も考え、長く維持出来る様に協力し合っていくことが大事です。

ME工法とメンテナンス

防滑施工で滑らない安全安心な床材にしても、滑り止めの効果はどれだけ持つのではなく、問題は滑り止めの効果をいかに長く維持させるかである。

ME工法で滑り止め対策を施しても、適正なメンテナンスをしないと床材が目詰まりを起こし、滑り止めの効果は半減する。

滑り止め効果を長く維持させる為には、メンテナンスが重要な役割を担っている。

床材の目詰まりの要因の中で最も注意すべきは油脂成分である。

車道、歩道、駅施設、マンション等の通路は鉱物性油脂、飲食店等の厨房、客席の床は植物性油脂、プール、浴場の水回りは動物性油脂等と、油脂汚れは場所毎により汚れの度合い、性格が違います。

その為、それぞれに使用する洗剤のレベルは違い、汚れ具合も歩行頻度、使用する植物油の量、入浴者、利用者の数、年齢層によって変化する。当然、日常的にメンテナンスが必要であるし、洗剤のイオン濃度(PH)の調整も状況により変化させるべきである。(これがかなり重要である。)

 効果を維持する為には、その場所、条件毎に適したメンテナンスが必要であり、そのメンテナンスの方法に関しては、場所、条件等によりそれぞれ違う為、弊社のノウハウで適切なメンテナンス方法を提案し費用対効果も考え、長く維持出来る様に協力し合っていくことが大事です。

新設で貼ったタイルや石も滑り止め対策済みであっても、日常のメンテナンスがその場所、条件に適したメンテナンスをしなければ、年数と共に滑りが発生する。特に、プール、浴場等の動物性油脂については、洗剤の選定及び洗剤のイオン濃度(PH)の調整が重要であり、これを見極めて適正に選択しないと滑りの発生が早くなります。

洗剤のイオン濃度の調整により、動物性油脂を中和分解し滑り止めの効果を長く維持するのである。

 この中和分解が非常に大事であり、洗剤のイオン濃度の調整を間違うと清掃して綺麗になっているように思うだけで、実は日ごとに脂が蓄積しています。やがて、タイルや石の内部にある毛細管の中で脂分が酸化して一杯になり、やがて表面に脂が蓄積するようになり、滑りが発生しどんどん酷くなってきます。お風呂、温泉等はお湯を使用するとタイルや石の内部で酸化して固まっていた脂分溶け出してくるので滑りが加速する。お風呂や温泉等の使用が終わって床材が冷えると、溶け出していた脂分が毛細管内部や床材の表面で固まってしまうという現象が繰り替えされる。なので、脂の中和分解が必要なのである。

 施設管理者様は、滑りの問題が常に危険とトラブルが背中合わせであることを認識し、真剣に危機感を持って対応する姿勢が大事である。

 メカニズムに関係をもってくるので、焼き物の事を簡単に少しだけ書きます。

 唐津焼は陶器で、有田焼は磁器となります。有田焼の原料は流紋岩が温泉等の熱変性で白くなったもので陶石と言い、硅石と長石(硝子成分)が多く含まれています。従って、陶石を粉にし、そのまま粘土として使います。900℃レベルで素焼きした後、透明釉を施し本焼きをします。焼き上げる温度は1300℃が目安になります。焼きあがった碗に透明感があるのは、硝子成分が溶解した影響によるものです。

 唐津焼は山土を使いますが、硝子成分が少ないのでそのまま粘土とし焼けば隙間だらけの焼き物になってしまいます。そこで粘土にする際、硝子成分とを補填します。これを陶土と言います。磁器と同じ900℃レベルで素焼きをし、釉薬を施します。

 この時使う釉薬には硝子成分の溶解を促進させる石灰を混入します。1200℃で本焼きしますが、石灰の影響を受け、本来1600℃レベルでないと溶解しない硅石も溶け、焼き上がりはツルツルとなるのです。磁器と違い陶器は、釉薬が焼き物の水漏れ防止の役割を果たしているのです。

数億年の自然の営みの中、石が風化し砂となり土となり・・・そしてタイルと言う焼き物なった。・・・少々乱暴ではありますが間違いではありません。

 石やタイルの其々の共通した主成分が硝子成分(シリカ)とアルミナである。補足するとアルミナについては主に長石に含有されていると思います。

焼き物(タイル)の成分構成 

 陶器と磁器の違いについて簡単に記しましたが、焼き物(タイル)の基礎を知らないと、薬品系滑り止めは決してうまくいきません。

 自然石は成分的に幾つかに分類されますが、化石岩系(主に大理石)や堆積岩のなかでも凝灰石に位置づけされる岩石と花崗岩に大別して分類すると理解し易いと思います。タイルとほぼ同じような成分構成となるのが花崗岩となります。成分構成は似ていますが、成分粒子構成は大きく変化します。実はこの部分を熟知することが、滑り止め施工において最も重要なポイントとななります。

 セラミックタイルにも少し触れてみます。基本材料となるのは岩石です。有田焼きは材料となる岩石をそのまま粘土にしますが、セラミックタイルの場合、事前焼結と言って岩石そのものを粘土にする前に高温で焼きます。岩石に含まれている不純物を燃焼させ、硝子成分の純度を上げるためだと私は考えています。事前焼結の際の温度は、岩石によって多少違いがあり、メーカー毎のノウハウがあるみたいです。事前焼結した岩石を粉砕し、粘土(ボンドと呼びます)にし、1300℃直前の温度(例えば1280℃)に設定し焼き上げます。

タイルと石材の共通点が何であるか少しはご理解いただいたと思います。成分構成で僅かに違うのは、硝子成分の含有量だと考えてください。

成分構成は似ていても、成分粒子が違う 

しかし、成分粒子構成となると、タイルと石材は大きな違いがあります。結晶構成の石材とそれらを粉砕し、または風化し土となったものに硝子成分を補填し、焼き上げたタイルとは成分粒子の大きさが違うのです。

そして、その成分粒子の違いが、薬品反応に大きな影響を及ぼすことになります。

 成分粒子の大きさが違うと言うことは、当然ながら粒子結合で形成された隙間の数にも変化が生じてきます。隙間の数?ナンじゃソレって事になりますが、これが滑り止めME工法のメカニズムを語るに重要なポイントとなります。

東京高裁平成26年3月13日判決

 57歳の女性客AがB銀行のATM利用後、外に出ようとして店舗出入口に敷かれた足ふきマットに足を載せた途端、マットの端がまくれ上がって転倒し、後遺障害が残る傷害を負いました。

 そこで、AがB銀行に対し、不法行為による損害賠償請求訴訟を提起しました。

 第1審判決は、マットの裏が濡れていたことは認めつつも、専らAの不注意によってマットが滑り事故が発生した可能性もあるとしてB銀行の責任を認めませんでした。これに対して、Aが控訴したのが本件です。

2 裁判所の判断

 裁判所は、以下の事情を考慮して、B銀行の責任を肯定しつつ、4割の過失相殺を認めました。

● B銀行には、顧客が出入口に敷かれていたマットの上を通常の態様で歩行するに当たって加えられる力により床面上を滑ることがないように整備しておくことが求められる。

● Aは急いで出入口に向かった様子もなく、マットの端から10〜20cmの所に足を乗せたところ、マットが横にずれたためバランスを崩し滑り込むような体勢となって転倒した。事故当時、マットの裏面は湿って波打った状態にあったことから、床面上を滑りやすい状態で敷かれていた点でB銀行には注意義務違反がある。

● ただ、Aももっと注意深く足を運び、身軽な状態であればマットがズレて盛り上がったとしても転倒しなくて済むか、転んでももっと軽いケガで済んだことも考えられ、4割の過失相殺を認めるべきである。

3 解説

(1)店舗における顧客の転倒事故についての責任

 店舗において顧客が転倒する事故が発生した場合、どこまでが顧客の自己責任で、どこからが店舗経営者の責任となるのでしょうか。

 この場合の店舗経営者の責任には、法律上は、「債務不履行責任」というものと「不法行為責任」というものの二種類が考えられますが、実質的な内容はほぼ同じです。すなわち、事故を予見し得たこと(予見可能性)と結果を回避する義務があってそれに違反したことの両方が肯定される場合に、責任が認められます。

 例えば、雨が降れば傘の雫や濡れた靴により床が濡れることが予見できるので、滑りやすい材質の床やマットはそもそも避ける必要があり、また床が滑りやすくなっていればモップで拭くなどの適切な対処をして事故を回避する義務が認められるという方向で考えられることになります。

 他方、そうした対処をしても、顧客が通常では想定できないような歩き方をしたために事故が発生したような場合には、顧客の自己責任として店側の責任が否定される方向で考えられることになります。

(2)転倒事故についての裁判例

 では、具体的にどのようなケースで責任が認められ、または否定されるのでしょうか。この点は究極的にはケース・バイ・ケースですが、具体的なイメージを持っていただくため、数点の裁判例を挙げます。

●責任肯定例

 ショッピングセンターのアイスクリーム店の前の床にアイスクリームが落ちていて、71歳の女性が転倒した事例では、当日はアイスクリーム店の特売日であったため、店側は付近に十分な飲食スペースを設けて誘導したり、巡回を強化するなどしてアイスクリームが落下した状況が生じないようにすべき義務があったとして、店側の責任を認め、2割の過失相殺を認めました。

 コンビニで床が水拭きにより濡れていたため21歳の女性が滑って転倒した事例で、コンビニは、靴底が減っていたり急いで足早に買い物をするなどの客もいることも当然の前提として、水拭きの後は乾拭きをするなど床が滑らない状態を保つ義務があったとして、店側の責任を認めつつ、客もパンと牛乳を持って両手がふさがった状態であったことや靴底がすり減っていたことなどから過失相殺を5割認めました。

●責任否定例

 職員食堂で他の利用者が床にこぼした汁による転倒事故の事例では、セルフサービスという運営形態や共済組合が運営する安価な職員食堂という点が考慮され、また従前転倒事故がなかったこと等から、共済組合の責任自体が否定されました。

(3)実務上の留意点

 このように、裁判例は、もろもろの要素を考慮して、自己の予見可能性と回避義務の有無を判断しています。

 それで、店舗の安全管理においては、同様に、もろもろの状況を総合的に見て、実務上可能な適切な防止策を講じる必要があります。

 その中には、店舗の業態や構造に応じた危険箇所の検討、店舗の顧客層を考慮した適切なマット・床材等の内装設備の選定、監視体制・頻度の検討、清掃の頻度・時間帯と方法、顧客の動線と混雑緩和の方策、清掃後や悪天時の注意喚起等が含まれます。また、過去に事故の前例があるのであれば、この点再発防止策は必要といえます。

 なお、フランチャイズ経営の店舗の場合には、フランチャイジーの店舗の維持管理の不備を理由に、本部(フランチャイザー)が責任を負うこともありえます(前記肯定例2番目はその事例です)。それで、フランチャイザーにとっては、店舗の安全管理のための適切な方策を、加盟店(フランチャイジー)にきちんと指導するという点も留意する必要があると考えられます。

1 概要

 労働災害分類では、「転倒」とは人がほぼ同一平面上で転ぶこと、つまずき、または滑りによって倒れることを言い、車両系機械などとともに転倒した場合も含み、交通事故は除かれます。また、感電して倒れた場合には「感電」として分類されます。

「転倒」は、通路、床面等の上で滑ったり、段差、突起物、床上を踏み外したりする等の原因で起こりますが、樹木、建築物、足場、機械、乗り物、梯子、階段、斜面等から落ちることは「転落・墜落」と言い、「転倒」と区別されます。

2 労働者死傷病報告に基づく転倒災害の発生状況

「転倒災害」は、「墜落・転落災害」、「はさまれ・巻き込まれ災害」とともに、発生件数の多い労働災害の一つで、労働者死傷病報告(休業4日以上)によれば、平成27年における転倒災害の被災者は25,949人で、労働災害全体の22%を占め、平成20年における転倒災害の被災者(24,792人:労働災害全体の19%)と比較して、人数、割合ともに増加しています。

また、第三次産業においては転倒災害の占める割合が最も高く、特に、小売業、社会福祉施設、飲食業では各々約30%前後となっています。一方、製造業、建設業、陸運業における転倒災害の占める割合は10%以下ですが、これらの業種でも転倒災害は年々増加傾向にあります。

職場における転倒災害は、大きく3つに分けられ、各々主な原因は以下の通りです。

滑り 床が滑りやすい素材であったこと、床に水や油が飛散していたこと、ビニールや紙等滑りやすい異物が床に落ちていたこと
つまずき 床の凹凸や段差があったこと、床に荷物や商品が放置されていたこと
踏み外し 大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態で作業を行っていたこと

4 「STOP!転倒災害プロジェクト」の主な取り組み

転倒災害は、どのような職場でも発生する可能性があり、職場での転倒の危険性は、全ての労働者が問題意識を持って原因を見つけ、対策を講じることで減らすことができます。

また、平成25年にスタートした第12次労働災害防止計画の中間年である平成27年1月20日より、「労働力人口の高齢化が一層進行すると見込まれるなか、高年齢労働者が転倒災害を発生させた場合は、その災害の程度が重くなる傾向にあり、事業場における転倒災害防止対策の徹底を図ることは極めて重要」との観点から、休業4日以上の死傷災害で最も件数が多い「転倒災害」を減少させるため、「STOP!転倒災害プロジェクト」が展開されています。

「STOP!転倒災害プロジェクト」は以下を主な内容として、プロジェクト効果を上げるため、積雪や凍結による転倒災害の多い2月と、全国安全週間の準備月間である6月が重点取り組み期間としております。

(1) 業界団体などに対する職場の総点検の要請
関係業界団体など(約260団体)に対して、厚生労働省労働基準局安全衛生部長名にて、転倒災害の防止に向けた職場の総点検を要請。
(2) 都道府県労働局、労働基準監督署による指導
2月、6月を重点取組期間に設定し、事業場に対して安全委員会などにおける転倒災害防止対策の検討やチェックリストを活用した職場巡視、点検の実施等の指導。
(3) STOP!転倒災害特設サイトの開設
厚生労働省のホームページ(職場のあんぜんサイト)内に、「STOP!転倒災害プロジェクト」の特設サイトが開設され、事業場の転倒災害防止対策の推進が図っております。

5 転倒災害防止対策

職場の転倒災害防止対策には、設備面の対策、転倒対策に役立つ安全活動、作業管理面の対策(保護具等の準備)が必要です。

(1) 設備面の対策
職場の床の滑りをできるだけ抑えるために、出入り口周辺にゴムマットを敷くことは、有効な転倒防止対策となります。また冬季に屋外作業を行う場所などでは、凍結しにくい材料で作られているマットを設置するなどして、凍結防止対策を行うことが有効です。 また、駐車場内や職場までの通路に凍結防止用の砂の散布を行うことも、冬季における転倒対策として有効です。「踏み外し」による転倒災害を防ぐには、踏み台の幅を広げることや、通路や階段の視認性を高めることなども有効です。
(2) 転倒対策に役立つ安全活動
油汚れ、水濡れなどによる「滑り」や、通路上の荷物への「つまずき」による転倒災害を防ぐには、職場内の4S活動(整理、整頓、清掃、清潔)が、基本的な対策となります。4S活動を通じ転倒の原因を除去することにより、安全性及び生産性の向上が期待されます。 また、職場に潜んでいる危険を見つけるKY活動も重要です。KY活動は、業務を始める前に「どんな危険が潜んでいるか」を職場で話し合い、危ない点について合意をした上で対策を決め、設定された行動目標や指差し呼称項目を一人一人が着実に実践することで、安全衛生を先取りしながら業務を進める方法です。同様に、危険情報の共有を行う危険の「見える化」も転倒対策に役立ちます。危険の「見える化」とは、職場の危険を可視化(=見える化)し、従業員全員で共有することです。事前に転倒のおそれのある箇所がわかっていれば、慎重に行動することができます。職場の中で転倒災害が多発している箇所は、危険マップやステッカーの貼り付けなどにより作業員全員で情報を共有し、安全意識を高める必要があります。さらに加齢による平衡機能、筋力などの身体の機能低下も転倒災害の原因の一つであるため、身体機能の向上を図る体操を実施することも転倒予防対策として有効です。
(3) 作業管理面の対策
転倒しにくい作業方法として、時間に余裕を持って行動する、滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行する、足元が見えにくい状態で作業しないなどの意識化を徹底することが大切です。 また、転倒防止のために滑りにくい靴も有効です。但し、過度に滑りにくい靴はつまずきの原因になるため、使用する場合は濡れた場所に限定するなど、床の滑りやすさと靴の耐滑性のバランスを考慮する必要があります。更に、歩き方も転倒予防には大事な要素であり、つま先を持ち上げて歩く習慣をつけると、つまずきを少なくすることができます。

50代から考える、怪我のこと。「転倒を効率よく防止する方法が知りたい」

身体のこれから
バリアフリー健康のこと怪我
2019年09月30日

 転倒のリスクはできる限り早期に減らすことを心掛けましょう。一気に環境を整えることが難しい場合でも、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

 親が高齢になってくると、心配ごとが増えてきます。中でも気になるのが、転倒ではないでしょうか。年を重ねると、人はどうしても転倒しやすくなります。
そこでこの記事では、高齢者はなぜ転倒してしまうのかを解説し、ちょっとした工夫で転倒によるケガを防止できる方法について説明します。
転倒予防のためにできることから始めてみましょう。

目次

高齢者はなぜ転倒しやすい?

消費者庁資料『御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!』のグラフを基に作図

上記のグラフは転倒・転落事故による救急搬送数を年代別に示したものです。75歳を超えた頃からその数は急激に増え、またケガの程度も重くなっていくことが読み取れます。人間は年を重ねると、さまざまな要因から転倒しやすくなるのです。
ではなぜ、高齢者は転倒をしてしまうのでしょうか。その要因は、大きく分けて「内的要因」と「外的要因」の2種類に分けられます。

内的要因

内的要因とは、本人のからだの状態による原因です。筋力や視力、運動能力やバランス能力の低下といったからだの衰え、服用している薬の副作用によるふらつきや眠気などによるものが例として挙げられます。また、そのからだの状態を正しく把握せずに油断していると、転倒のリスクはさらに高まります。

外的要因

外的要因とは、環境による原因です。
たとえば、階段や段差といったつまずきやすい場所や濡れたフロア、道路などの滑りやすい場所が挙げられます。ほかにも、靴が合わなかったり歩行器のブレーキが故障していたりなど、分かりにくい場所にも外的要因は潜んでいます。

転倒は、内的要因と外的要因が重なることでリスクが高まっていきます。そのため、転倒を予防するためには、内的要因と外的要因の両方を把握しておくことが大切です。

転倒を予防するための対策をとろう

消費者庁資料『御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!』のグラフを基に作図

 上記円グラフによると、高齢者の介護が必要となった原因のうち、12.5%が「骨折・転倒」によるものとされています。ここには、一度の転倒でそれまで元気だった両親が、ある日突然、要介護の状態になることも十分にあり得ることを示唆しています。
 両親の健康を守り、快適な暮らしを少しでも長く続けてもらうために、転倒の要因となるものはできる限り無くさなければなりません。
 まずは、本人とその家族が、本人の体調や服用している薬のことを日頃から十分に把握するように心掛けましょう。体調や薬のことをある程度把握しておけば、対策はとりやすくなります。

そして、家庭の環境を整えることで安全性を高めることができます。大きなリフォームをしなければいけないというわけではありません。ちょっとした対策をするだけで、安全性を大きく向上させることができるのです。ここでは、その対策をいくつか紹介します。

手すりを取り付ける

 段差がある場所や長い廊下、立ち座りする場所などに手すりを付けることで、安全性を高めることができます。転倒しにくくするだけでなく、膝の負担も軽減できるので、健康状態を保ちやすくなるのもメリットです。さらに、「転んでしまうかもしれない」という精神的な負担も減らすことができます。

 強度が低い壁、そもそも壁がない場所には、据え置き型の手すりを取り付けることができます。

 据え置き型であれば、場所を選ばずに設置できます。画像は玄関の上がり框(かまち)用の手すりで、ネジを使って固定しています。据え置き型の手すりはほかにもさまざまな形状があります。ソファに寄せて設置したり、部屋の出入り口に設置したりと、自由に設置することが可能です。
なお、手すりの取付工事は、介護保険を適用できます。ただし、据え置き型はレンタルの場合に適用、購入は不適用などさまざまな条件があるので、詳細は自治体に相談してみるとよいでしょう。

スロープを取り付ける

 段差にスロープを設置することで、つまずくリスクを軽減できます。工事で取り付ける方法や画像のような据え置き型を使う方法があります。
スロープを設置するメリットはつまずきにくくするだけではありません。シルバーカーを快適に使えるようになる点も魅力です。シルバーカーの車輪は小さいので、段差の高さによっては車輪が引っかかり、乗り越えることができません。そのため、段差を越えるたびにシルバーカーを持ち上げる必要がでてきてしまい大変危険です。
 スロープを設置することで、これらの問題を解決できます。
なお、スロープの取り付けは、工事の場合は介護保険を適用できます。据え置き型は、レンタルの場合は適用、購入の場合は不適用となっています。

浴室の環境を整える

 浴室は転倒のリスクが高い場所です。濡れているので滑りやすく、また立ち座りや浴槽のまたぎといった動作が必要になるからです。浴室の転倒防止対策は入念に行うことをおすすめします。

 出入口や浴槽の近くに手すりを設置すればからだの支えとなり、滑りにくくなります。また、立ち座りやまたぎの動作が必要になる場所には縦、導線となる場所には横に設置するとうまく力が入るので、からだの負担を軽減することができます。
手すりのほかにも、以下のような対策も有効です。

シャワーチェア、滑りにくい床

 高齢者向けのシャワーチェアは非常におすすめです。一般的に浴室で使われている小さなイスは、立ち座りの際に脚に負担がかかりますが、シャワーチェアであれば立ち座りがしやすい高さに座面を調整できるため、脚にかかる負担が少なくなります。さらに肘掛けもついているので、立ち座りの補助となり、移動する際の支えにもなります。
 また、床を画像のような滑りにくい素材に変更するのもよいでしょう。工事ができない場合は、滑り止めマットを敷くのも方法のひとつです。滑り止めマットは床だけでなく浴槽内にも設置することができます。

バスボードの利用

 浴槽の両縁に渡すように載せて使う「バスボード」もおすすめです。浴室に入る際には、一旦バスボードに腰を掛け、からだが安定した状態で浴槽に入ることができるため、浴槽をまたぐことで発生する、転倒リスクや不安感を軽減できます。座面が回転するバスボードは、より楽に浴槽に入ることができるので、からだへの負担を考え、選ぶとよいでしょう。

なお、手すりの取り付けをはじめ、シャワーチェア、バスボードの購入、滑りにくい床への変更は、介護保険が適用されます。ただし、滑り止めマットの購入は、不適用です。

トイレの扉を開き戸から引き戸に変更する

 トイレの扉が開き戸であれば、引き戸に変更するのもよいでしょう。
開き戸は開閉の際にからだを前後に移動する必要があるため、転倒のリスクが高まります。また、シルバーカーや歩行器を使っている場合は身動きが取りづらくなります。
引き戸に変更することで、そういったリスクや不自由さを軽減できます。ドアノブを掴んで回すという動作もないので、握力が弱っていても負担なく開け閉めできます。
なお、開き戸から引き戸への変更は、介護保険が適用されます。

滑りにくい床材に変更する

 滑りやすい床は転倒の原因になります。浴室だけでなく、リビングや廊下などの床も滑りやすいようなら、床材の変更は検討対象になるでしょう。
カーペットを敷く方法もありますが、毛足が長いものやズレやすいものはかえって転倒のリスクを高めてしまうことがあります。カーペットを敷く場合はたるみのないように敷き、ズレないように固定することを心掛けましょう。また、床とカーペットの段差につまずくことのないように、できれば床の面積にぴったりと合うように形を調整しましょう。
なお滑りにくい床材への変更は、介護保険が適用されます。ただし、カーペットを敷くだけでは適用になりませんが、金具などで固定することで適用可能となることがあります。
いずれも詳細は、自治体などに問い合わせてみるとよいでしょう。

できることから始めましょう

 転倒のリスクはできる限り早期に減らすことを心掛けましょう。一気に環境を整えることが難しい場合でも、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
また、杖やシルバーカー、介護シューズといった福祉用具を利用するのもおすすめです。介護用品専門店にはアドバイザーがいるので、からだの状態に合う福祉用具を選んでもらいましょう。

 最初からすべてを完璧にしようとすると、本人だけでなく一緒に住んでいる家族も負担になるものです。介護保険制度などを上手く活用し、ひとりで抱え込まないようにしましょう。
「このくらいのことで相談してもいいのかな?」と気にする必要はありません。少しでも悩みごとや困りごとが生まれたら、まずは行政の窓口に気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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