〒594-1132 大阪府和泉市父鬼町195                                                        

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営業時間:9:00~17:00
定休日:土日祝

これは、大阪のスーパー銭湯様のシャワーブースの状況です。

  日常清掃の業者様が毎日、高圧洗浄機で清掃しているそうですが、リニューアル後約1年位でこの状況になったそうです・・・( ;∀;)

 施設様も綺麗にしてお客様に喜んで頂けるようにとの思いで、自分たちで綺麗にしようと色々試したそうですが、この白く付着しているエフロが簡単に除去できない状況でした。緊急で何とかして欲しいとの依頼・・・

テスト施工した結果、通常のエフロ除去よりも時間を要しました。

 原因は温泉成分に含まれる、カルシウムイオン、メタケイ酸(非解離成分)が多く含まれている為だと考えられ、特に非解離成分は酸やアルカリに反応しにくく、多く含まれている場合はエフロ除去、水垢除去、防滑全てにおいて影響が出ます。今回は非解離成分が多く含まれている為、非解離成分に有効な特殊溶剤で対応する事にしました。

             非解離成分に有効な特殊溶剤塗布状況

                                              コーティング剤塗布状況

                                                        完  了

エフロを除去して、コーティング剤塗布し汚れを付きにくくしました。

お客様に気持ちよく、利用して頂けます。

温泉の場合は、含まれる成分や量によっては簡単に取れません。

この原理が理解できないと、いくら清掃しても綺麗にはなりません。

弊社には、このようなノウハウがあり他業者様が出来ない事にも対応いたします。

セラミックタイルの現状
 いま、デパートが生き残りの瀬戸際にある。
 各社の合併と同時に、売り場のリニューアルが行われている。そして、駅ビルと駅中の競合の時代であり、売り場のリニューアルによる客層へのアピールと、それよる差別化競争が激化している。
 より低下価格で、より目を引くデザインが要求されており、その中で大幅に使用されているのが、セラミックタイルである。

 その理由は、まず陶磁器の技術進歩による表現力の幅の広さにある。
 いまや外観では、セラミックタイルに表現できないないものはない。

 皮、布、金属、木材など、触らなければわからない程の出来栄えである。そして、当然耐久性は本物より高く、色も思いのままである。

 セラミックの進歩の原動力は、ファインセラミックという新しい分野の開発にある。現在、セラミックは携帯電話からロケットの断熱タイルにまで使われている。この技術の進歩が、セラミックタイルの表現力の進歩に貢献している。
 そして、現在建築素材として勢いあるのがガラスである。このように見ると、石材、ガラス、陶磁器は、全てセラミックとも考えられる。セラミックの時代とも言える。

セラミックはハウスシックに無関係であり、廃棄も問題ない。そして、再生が可能である。

 最大の利点は、中国にイタリアから技術が輸出され、大型のタイルが恐ろしい低価格で生産されたことである。これまで最高級とされたイタリア産大理石の代替として、その耐久性と白さとツヤ、ワックス不要、メンテ不要、のうたい文句で売り込まれた。普及しないわけがない。これが数年前からの現状である。

 ところが、セラミックタイルの問題点が浮き彫りにされた
 それは、すべりの問題である。
 釉薬により、表面がガラス状であれば、汚れがつかない。ところが滑り易い。
 その例は、ガラスの一種、結晶化ガラス、商品名ネオバリエでも起きていた。

 この商品も、汚れにくく美しい。特にトイレの汚垂石としては勝るものはない。そこで床への導入を試みたのだが、すべりの問題で行き詰まり、現在は内外壁と汚垂石に使用されている。

 本来、セラミックタイルは、外装と壁面が主な使用箇所で、室内では、浴室、トイレ、厨房などの水周り用であった。大きさも50mm程度であった。メンテナンスは、ポリッシャーによる洗浄とモップ拭きで問題はなかった。そして、ビルの床にセラミックは少なく、そこは天然石材とテラゾーの世界であった。
 だが、バブル崩壊後になると低価格建設資材が要求され、中国産花崗岩、ライムストーン、スレート、クオーツサイトなどが使用されるようになった。そして、大理石より安く、大理石より白い、大型のセラミックタイルが、それも中国産の驚くほど安い製品が流れ込んできた。

 しかし、すべりの問題で、そのままでは床で使えない。そこで、釉薬のない製品や、弗酸ですべり止めをした製品が使用されだした。

 ところが、これらの製品は、鏡面仕上げではあるが、細かい穴や割れ目があり、そこに汚れが入ると除去し難いという問題が出た。また、初期の釉薬のある製品でも、土砂による傷に汚れが入り込むと取れなくなる問題が出てきた。
 この汚れ方が、天然石材の7年より短い1年ぐらいで、また、無釉研磨製品の場合、白物だったのが数ヶ月でねずみ色に変色する。弗酸処理製品も同様である。
 その上、中国製品の一部に、撥水剤の変わりに桐油を塗布したと思われる製品があり、これによる汚れの付着と思われる例もある。この場合、ビルメン側が油性ダスターを使用したとして責任を取らされた例があり、天然石材と同様、油性ダスターは使用してはならない。

クレームの現状と判別
 クレームを起こすタイルは、白の無釉研磨品で、400角以上の大型タイル。中国産が多いがヨーロッパ物にもある。

 クレームの状態は、白物に汚れがはいり、白がグレーになり、落とすことが難しい。段差状に汚れる場合と雲状に汚れる場合がある。
 現在、ジョンソンやコスケムなどが対応策を出しているが、一部のクレームが解決できるだけである。クレームの発生時期は、数日から1年にわたり、まちまちである。

 セラミックタイルの滑りの問題は、顕著に表れています。濡れたら滑る、現在主流になって多く使われている○○産のセラミックタイルは、表面にコーティングが施されており、濡れていない時でも滑ります。

 もっとも困るのは、防滑施工をしようとしても滑り止め溶剤がはじかれて反応しないので、津城は施工出来ません。しかし、弊社(sefetyグループ)では、世界初の新技術の溶剤でコーティングを施されているセラミックタイルの滑り止め施工が可能です。しかも従来の水を使用しての洗浄が不要で塗布して乾いて施工完了で尚且つ景観は変わらずそのままという画期的な施工技術です。

 一度ご体感頂ければ、驚きと感動が味わえます・・・

 左側は防滑施工後の石の状態で、右側は防滑施工前の状態です。明らかに石の色が違うのと、右側にはシミのようなものがあります。

この違いは何なのでしょう?

 左側の写真は防滑施工(滑り止め)施工をして、石内部の毛細管に溜まった脂分を出せるだけ出した状況です。石内部に溜まっていた脂分が抜けると、石本来の色に戻ります。

 右側の写真は防滑施工前の状況です。石内部の毛細管にビッチリ脂分が溜まりキャパオーバーで、表面に溢れ出てきています。明らかに石の色が変わっています。全体的に滑るが特に色の変わった部分は、ズルズル滑る床になっています。この石は十和田石(凝灰岩)で石内部の隙間も広く吸水率が高い為、本来は滑りにくい石で昔からお風呂等の水回りに使用されています。しかし、適正な日常清掃が出来ていないと長い年月の間に石内部の毛細管に少しずつ脂分(動物性油脂)が酸化して固まって蓄積していきます。それを長年繰り返されるとにより、内部の毛細管が一杯になり石の表面に溢れ出てきます。

 この施設様も日常清掃はしているが清掃の方法洗剤の種類の選択が適正でない為、清掃しているが床の脂を除去できていない。最近お問い合わせ頂く施設様ですが、現場調査で色々質問させて頂くと殆どの施設様で毎日、高圧洗浄機で洗い流していますと言われます。いくら高圧洗浄機で洗い流しても床の脂分は取り切れずに残留するという事がわかっていない方が多いです。

 そこで、いつも説明させて頂くのですが、人の身体から出る脂分は動物性油脂であり残留すると酸化して固まってしまいます。清掃に関しては、アルカリ性洗剤PH○○以上で中和分解し、ポリッシャーを使用して洗浄しないと除去できませんよとお伝えしています。なぜアルカリ性洗剤かというと、脂分は酸化し酸性だからである。それなのに、酸性洗剤をしようして清掃している業者様もおられるようで・・・・・なにか理由があって酸性洗剤を使っているのか、脂分が除去出来るのか教えてほしいです。

鉱物性油脂、植物性油脂、動物性油脂どの油脂も中和分解しないと除去できないはずですが・・・

 やはり日常のメンテナンスの方法、洗剤の種類の選択、洗剤のイオン濃度が重要である。適正の日常清掃をする事により、滑らない床を維持出来ます。

先日、某スーパー銭湯様より○○の所の床が滑るのと、お風呂も見てほしいとの依頼があり現場調査に行かせて頂きました。

 ○○の所の床を確認させて頂くと滑るのでマットを通路部分に敷き詰めており如何にも滑りますという感じ・・・

 マットの端をめくって水を少し撒いて確認するとめちゃくちゃ滑るΣ(・□・;)

 床材は磨きの御影石で色は3種類。これは、養生の方法と3種類の色の違う石ごとに適正溶剤3種類を使用すれば光沢を残したまま問題なく施工が出来ます。テスト施工で光沢を残したまま滑りが止まっているので問題なし。

今度はお風呂を見せて頂くと驚き・・・

まずは露天風呂のお風呂の淵の石、エフロで真っ白に・・・

落とせるかテスト中!

何とか落とせそうだが、凄い時間がかかる。

中も外も結構汚れが残っている。施設の人曰くメンテナンスの業者さんが毎日入っているのですが、ちゃんと出来ていない。高圧洗浄機で洗い流してるだけですと・・・

 高圧洗浄機で洗い流しているだけではダメなので床はポリッシャーで洗浄しその他の所もちゃんとこうして下さいとお願いしているのですが、やってもらえない結果がこれです。アドバイス等をして頂けませんかとの依頼。

 メンテナンス業者の方が床の清掃に使っている洗剤の選択や洗剤のイオン濃度が適正でないので、床の石の内部に脂が溜まってあふれ出し場所によりズルズル滑る床になっている。その他の場所に蓄積しているエフロも日常清掃の方法が間違っているので蓄積する。蓄積してしまっても除去する方法も知らないので真っ白になり、かなりの厚みで蓄積するまで放置・・・もっと早く処理すればもっと取れやすいのに。

ガラスや鏡も水垢でウロコで酷い状況です。

せっかく綺麗にしても、ダイアモンドパッドで磨いたのか傷がいっぱいありますガラスも水垢で白くなっているのかと思って確認するとのラスが真っ白に・・・( ;∀;) しかし、どれだけ知識もなくやっているのだろう。プロの掃除屋というプライドもないのかなぁ?行くところによって何とかして欲しいと言われる問題が違うので日々勉強させて頂いております。時間を下さいとお願いして、問題解決できる方法を探し出し、テストを繰り返してお客様に喜んで頂けるように日毎努力研鑽いたしております。

まずは、お客様の困っていることを解決し喜んで頂ける事を1番にと日々対応させて頂いていると、困ったことなどの相談などが増えています。これからも、お客様に喜んで頂けるようにまだまだ勉強し研鑽していきます。

先日、某スーパー銭湯様より○○の所の床が滑るのと、お風呂も見てほしいとの依頼があり現場調査に行かせて頂きました。

 ○○の所の床を確認させて頂くと滑るのでマットを通路部分に敷き詰めており如何にも滑りますという感じ・・・

 マットの端をめくって水を少し撒いて確認するとめちゃくちゃ滑るΣ(・□・;)

 床材は磨きの御影石で色は3種類。これは、養生の方法と3種類の色の違う石ごとに適正溶剤3種類を使用すれば光沢を残したまま問題なく施工が出来ます。テスト施工で光沢を残したまま滑りが止まっているので問題なし。

今度はお風呂を見せて頂くと驚き・・・

まずは露天風呂のお風呂の淵の石、エフロで真っ白に・・・

落とせるかテスト中!

何とか落とせそうだが、凄い時間がかかる。

中も外も結構汚れが残っている。施設の人曰くメンテナンスの業者さんが毎日入っているのですが、ちゃんと出来ていない。高圧洗浄機で洗い流してるだけですと・・・

 高圧洗浄機で洗い流しているだけではダメなので床はポリッシャーで洗浄しその他の所もちゃんとこうして下さいとお願いしているのですが、やってもらえない結果がこれです。アドバイス等をして頂けませんかとの依頼。

 メンテナンス業者の方が床の清掃に使っている洗剤の選択や洗剤のイオン濃度が適正でないので、床の石の内部に脂が溜まってあふれ出し場所によりズルズル滑る床になっている。その他の場所に蓄積しているエフロも日常清掃の方法が間違っているので蓄積する。蓄積してしまっても除去する方法も知らないので真っ白になり、かなりの厚みで蓄積するまで放置・・・もっと早く処理すればもっと取れやすいのに。

ガラスや鏡も水垢でウロコで酷い状況です。

せっかく綺麗にしても、ダイアモンドパッドで磨いたのか傷がいっぱいありますガラスも水垢で白くなっているのかと思って確認するとのラスが真っ白に・・・( ;∀;) しかし、どれだけ知識もなくやっているのだろう。プロの掃除屋というプライドもないのかなぁ?行くところによって何とかして欲しいと言われる問題が違うので日々勉強させて頂いております。時間を下さいとお願いして、問題解決できる方法を探し出し、テストを繰り返してお客様に喜んで頂けるように日毎努力研鑽いたしております。

まずは、お客様の困っていることを解決し喜んで頂ける事を1番にと日々対応させて頂いていると、困ったことなどの相談などが増えています。これからも、お客様に喜んで頂けるようにまだまだ勉強し研鑽していきます。

 車道、歩道、マンション等の通路、店舗内の床、厨房の床、プール、浴場などあらゆる所の床に敷設されているタイル、石材。滑り止め加工された物や景観、高級感など沢山の種類があり殆どのタイル、石材は親切で設置された時は滑りにくいものです。

しかし、そのタイルや石材も年数と共に滑りが発生します。滑り方や滑り出す年数など場所毎に違います。それは、使用条件、歩行する人数、プール、浴場の水回り等は利用される方の人数や年齢層、油脂成分の種類によっても違います。

 人間に例えてみると、顔の主なテカリの原因は皮脂の過剰分泌、汗の分泌、肌の乾燥、紫外線などが原因になるようです。又、不規則な食生活や、ホルモンバランスなどの影響により発生した活性酸素や過剰皮脂が原因で、 皮脂は酸化し「過酸化脂質」になります。 過酸化脂質は毛穴の周りを刺激し、表面の角層を厚く するため、毛穴が詰まり、ニキビの原因菌とされるアクネ菌が増殖しニキビが発生します。

それをエステティックで顔の皮膚の中に溜まった皮脂(動物性油脂)等を機械などを使用し皮膚内部から除去し顔のテカリが無くなり、すべすべツルツルの肌になります。(私もたまに自宅で嫁さんにやってもらうと、すべすべツルツルになって自分でもビックリてなことになり、家族みんなで大笑い・・・)

 床のタイルや石材も場所、条件、油脂成分により、滑りが発生する原因は様々だがタイル、石材内部の毛細管に油脂成分や埃、石鹸カスなどが年数と共に蓄積され内部の毛細管が詰まり、それが原因で滑りが発生します。その原因となる油脂成分には、鉱物性油脂、植物性油脂、動物性油脂があり場所毎で脂の種類が違うので、滑り止め施工も同じやり方では対応できません。

 車道、歩道、駅施設、マンション等の通路は鉱物性油脂、飲食店等の厨房、客席の床は植物性油脂、プール、浴場の水回りは動物性油脂等と、油脂汚れは場所毎により汚れの度合い性格が違うので、滑り止め施工に使用する溶剤は場所や条件により何十種類の溶剤を使い分け、滑り方、滑りの原因、タイルや石材の種類など条件がそれぞれの場所毎で違うので、その場所、施設等の床材に合わせたオリジナルの溶剤で滑りを止めます。

 滑り止めの原理は、オリジナルの溶剤を使用しタイルや石材内部の毛細管内部の隙間を拡げ、溜まっている油脂を表面に出す。また、○○を使用し中和作用とその効果を利用して毛細管内部の油脂を少しでも多く出します。その表面に浮き出てきた脂分を洗剤で中和分解することにより毛細管内部に隙間が出き、その隙間に水と空気が入ります。床が濡れている所を歩くと(外圧がかかると)、圧力がかかる所と圧力が抜ける所があり、床の表面がスタッドレス化し吸盤現象が発生する原理で滑りが止まる。     

   

   

 床の汚れは場所毎によって千差万別です。その為、それぞれに使用する洗剤のレベルは違い、汚れ具合も歩行頻度、使用する植物油の量、入浴者、利用者の数、年齢層によって変化する。当然、適正な日常的にメンテナンスが必要であるし、洗剤のイオン濃度(PH)の調整も状況により大きく変化させるべきである。(これがかなり重要である。)

 効果を維持する為には、その場所、条件毎に適したメンテナンスが必要であり、そのメンテナンスの方法に関しては、場所、条件等によりそれぞれ違う為、弊社のノウハウで適切なメンテナンス方法を提案し費用対効果も考え、長く維持出来る様に協力し合っていくことが大事です。

ME工法とメンテナンス

防滑施工で滑らない安全安心な床材にしても、滑り止めの効果はどれだけ持つのではなく、問題は滑り止めの効果をいかに長く維持させるかである。

ME工法で滑り止め対策を施しても、適正なメンテナンスをしないと床材が目詰まりを起こし、滑り止めの効果は半減する。

滑り止め効果を長く維持させる為には、メンテナンスが重要な役割を担っている。

床材の目詰まりの要因の中で最も注意すべきは油脂成分である。

車道、歩道、駅施設、マンション等の通路は鉱物性油脂、飲食店等の厨房、客席の床は植物性油脂、プール、浴場の水回りは動物性油脂等と、油脂汚れは場所毎により汚れの度合い、性格が違います。

その為、それぞれに使用する洗剤のレベルは違い、汚れ具合も歩行頻度、使用する植物油の量、入浴者、利用者の数、年齢層によって変化する。当然、日常的にメンテナンスが必要であるし、洗剤のイオン濃度(PH)の調整も状況により変化させるべきである。(これがかなり重要である。)

 効果を維持する為には、その場所、条件毎に適したメンテナンスが必要であり、そのメンテナンスの方法に関しては、場所、条件等によりそれぞれ違う為、弊社のノウハウで適切なメンテナンス方法を提案し費用対効果も考え、長く維持出来る様に協力し合っていくことが大事です。

新設で貼ったタイルや石も滑り止め対策済みであっても、日常のメンテナンスがその場所、条件に適したメンテナンスをしなければ、年数と共に滑りが発生する。特に、プール、浴場等の動物性油脂については、洗剤の選定及び洗剤のイオン濃度(PH)の調整が重要であり、これを見極めて適正に選択しないと滑りの発生が早くなります。

洗剤のイオン濃度の調整により、動物性油脂を中和分解し滑り止めの効果を長く維持するのである。

 この中和分解が非常に大事であり、洗剤のイオン濃度の調整を間違うと清掃して綺麗になっているように思うだけで、実は日ごとに脂が蓄積しています。やがて、タイルや石の内部にある毛細管の中で脂分が酸化して一杯になり、やがて表面に脂が蓄積するようになり、滑りが発生しどんどん酷くなってきます。お風呂、温泉等はお湯を使用するとタイルや石の内部で酸化して固まっていた脂分溶け出してくるので滑りが加速する。お風呂や温泉等の使用が終わって床材が冷えると、溶け出していた脂分が毛細管内部や床材の表面で固まってしまうという現象が繰り替えされる。なので、脂の中和分解が必要なのである。

 施設管理者様は、滑りの問題が常に危険とトラブルが背中合わせであることを認識し、真剣に危機感を持って対応する姿勢が大事である。

 メカニズムに関係をもってくるので、焼き物の事を簡単に少しだけ書きます。

 唐津焼は陶器で、有田焼は磁器となります。有田焼の原料は流紋岩が温泉等の熱変性で白くなったもので陶石と言い、硅石と長石(硝子成分)が多く含まれています。従って、陶石を粉にし、そのまま粘土として使います。900℃レベルで素焼きした後、透明釉を施し本焼きをします。焼き上げる温度は1300℃が目安になります。焼きあがった碗に透明感があるのは、硝子成分が溶解した影響によるものです。

 唐津焼は山土を使いますが、硝子成分が少ないのでそのまま粘土とし焼けば隙間だらけの焼き物になってしまいます。そこで粘土にする際、硝子成分とを補填します。これを陶土と言います。磁器と同じ900℃レベルで素焼きをし、釉薬を施します。

 この時使う釉薬には硝子成分の溶解を促進させる石灰を混入します。1200℃で本焼きしますが、石灰の影響を受け、本来1600℃レベルでないと溶解しない硅石も溶け、焼き上がりはツルツルとなるのです。磁器と違い陶器は、釉薬が焼き物の水漏れ防止の役割を果たしているのです。

数億年の自然の営みの中、石が風化し砂となり土となり・・・そしてタイルと言う焼き物なった。・・・少々乱暴ではありますが間違いではありません。

 石やタイルの其々の共通した主成分が硝子成分(シリカ)とアルミナである。補足するとアルミナについては主に長石に含有されていると思います。

焼き物(タイル)の成分構成 

 陶器と磁器の違いについて簡単に記しましたが、焼き物(タイル)の基礎を知らないと、薬品系滑り止めは決してうまくいきません。

 自然石は成分的に幾つかに分類されますが、化石岩系(主に大理石)や堆積岩のなかでも凝灰石に位置づけされる岩石と花崗岩に大別して分類すると理解し易いと思います。タイルとほぼ同じような成分構成となるのが花崗岩となります。成分構成は似ていますが、成分粒子構成は大きく変化します。実はこの部分を熟知することが、滑り止め施工において最も重要なポイントとななります。

 セラミックタイルにも少し触れてみます。基本材料となるのは岩石です。有田焼きは材料となる岩石をそのまま粘土にしますが、セラミックタイルの場合、事前焼結と言って岩石そのものを粘土にする前に高温で焼きます。岩石に含まれている不純物を燃焼させ、硝子成分の純度を上げるためだと私は考えています。事前焼結の際の温度は、岩石によって多少違いがあり、メーカー毎のノウハウがあるみたいです。事前焼結した岩石を粉砕し、粘土(ボンドと呼びます)にし、1300℃直前の温度(例えば1280℃)に設定し焼き上げます。

タイルと石材の共通点が何であるか少しはご理解いただいたと思います。成分構成で僅かに違うのは、硝子成分の含有量だと考えてください。

成分構成は似ていても、成分粒子が違う 

しかし、成分粒子構成となると、タイルと石材は大きな違いがあります。結晶構成の石材とそれらを粉砕し、または風化し土となったものに硝子成分を補填し、焼き上げたタイルとは成分粒子の大きさが違うのです。

そして、その成分粒子の違いが、薬品反応に大きな影響を及ぼすことになります。

 成分粒子の大きさが違うと言うことは、当然ながら粒子結合で形成された隙間の数にも変化が生じてきます。隙間の数?ナンじゃソレって事になりますが、これが滑り止めME工法のメカニズムを語るに重要なポイントとなります。

東京高裁平成26年3月13日判決

 57歳の女性客AがB銀行のATM利用後、外に出ようとして店舗出入口に敷かれた足ふきマットに足を載せた途端、マットの端がまくれ上がって転倒し、後遺障害が残る傷害を負いました。

 そこで、AがB銀行に対し、不法行為による損害賠償請求訴訟を提起しました。

 第1審判決は、マットの裏が濡れていたことは認めつつも、専らAの不注意によってマットが滑り事故が発生した可能性もあるとしてB銀行の責任を認めませんでした。これに対して、Aが控訴したのが本件です。

2 裁判所の判断

 裁判所は、以下の事情を考慮して、B銀行の責任を肯定しつつ、4割の過失相殺を認めました。

● B銀行には、顧客が出入口に敷かれていたマットの上を通常の態様で歩行するに当たって加えられる力により床面上を滑ることがないように整備しておくことが求められる。

● Aは急いで出入口に向かった様子もなく、マットの端から10〜20cmの所に足を乗せたところ、マットが横にずれたためバランスを崩し滑り込むような体勢となって転倒した。事故当時、マットの裏面は湿って波打った状態にあったことから、床面上を滑りやすい状態で敷かれていた点でB銀行には注意義務違反がある。

● ただ、Aももっと注意深く足を運び、身軽な状態であればマットがズレて盛り上がったとしても転倒しなくて済むか、転んでももっと軽いケガで済んだことも考えられ、4割の過失相殺を認めるべきである。

3 解説

(1)店舗における顧客の転倒事故についての責任

 店舗において顧客が転倒する事故が発生した場合、どこまでが顧客の自己責任で、どこからが店舗経営者の責任となるのでしょうか。

 この場合の店舗経営者の責任には、法律上は、「債務不履行責任」というものと「不法行為責任」というものの二種類が考えられますが、実質的な内容はほぼ同じです。すなわち、事故を予見し得たこと(予見可能性)と結果を回避する義務があってそれに違反したことの両方が肯定される場合に、責任が認められます。

 例えば、雨が降れば傘の雫や濡れた靴により床が濡れることが予見できるので、滑りやすい材質の床やマットはそもそも避ける必要があり、また床が滑りやすくなっていればモップで拭くなどの適切な対処をして事故を回避する義務が認められるという方向で考えられることになります。

 他方、そうした対処をしても、顧客が通常では想定できないような歩き方をしたために事故が発生したような場合には、顧客の自己責任として店側の責任が否定される方向で考えられることになります。

(2)転倒事故についての裁判例

 では、具体的にどのようなケースで責任が認められ、または否定されるのでしょうか。この点は究極的にはケース・バイ・ケースですが、具体的なイメージを持っていただくため、数点の裁判例を挙げます。

●責任肯定例

 ショッピングセンターのアイスクリーム店の前の床にアイスクリームが落ちていて、71歳の女性が転倒した事例では、当日はアイスクリーム店の特売日であったため、店側は付近に十分な飲食スペースを設けて誘導したり、巡回を強化するなどしてアイスクリームが落下した状況が生じないようにすべき義務があったとして、店側の責任を認め、2割の過失相殺を認めました。

 コンビニで床が水拭きにより濡れていたため21歳の女性が滑って転倒した事例で、コンビニは、靴底が減っていたり急いで足早に買い物をするなどの客もいることも当然の前提として、水拭きの後は乾拭きをするなど床が滑らない状態を保つ義務があったとして、店側の責任を認めつつ、客もパンと牛乳を持って両手がふさがった状態であったことや靴底がすり減っていたことなどから過失相殺を5割認めました。

●責任否定例

 職員食堂で他の利用者が床にこぼした汁による転倒事故の事例では、セルフサービスという運営形態や共済組合が運営する安価な職員食堂という点が考慮され、また従前転倒事故がなかったこと等から、共済組合の責任自体が否定されました。

(3)実務上の留意点

 このように、裁判例は、もろもろの要素を考慮して、自己の予見可能性と回避義務の有無を判断しています。

 それで、店舗の安全管理においては、同様に、もろもろの状況を総合的に見て、実務上可能な適切な防止策を講じる必要があります。

 その中には、店舗の業態や構造に応じた危険箇所の検討、店舗の顧客層を考慮した適切なマット・床材等の内装設備の選定、監視体制・頻度の検討、清掃の頻度・時間帯と方法、顧客の動線と混雑緩和の方策、清掃後や悪天時の注意喚起等が含まれます。また、過去に事故の前例があるのであれば、この点再発防止策は必要といえます。

 なお、フランチャイズ経営の店舗の場合には、フランチャイジーの店舗の維持管理の不備を理由に、本部(フランチャイザー)が責任を負うこともありえます(前記肯定例2番目はその事例です)。それで、フランチャイザーにとっては、店舗の安全管理のための適切な方策を、加盟店(フランチャイジー)にきちんと指導するという点も留意する必要があると考えられます。

1 概要

 労働災害分類では、「転倒」とは人がほぼ同一平面上で転ぶこと、つまずき、または滑りによって倒れることを言い、車両系機械などとともに転倒した場合も含み、交通事故は除かれます。また、感電して倒れた場合には「感電」として分類されます。

「転倒」は、通路、床面等の上で滑ったり、段差、突起物、床上を踏み外したりする等の原因で起こりますが、樹木、建築物、足場、機械、乗り物、梯子、階段、斜面等から落ちることは「転落・墜落」と言い、「転倒」と区別されます。

2 労働者死傷病報告に基づく転倒災害の発生状況

「転倒災害」は、「墜落・転落災害」、「はさまれ・巻き込まれ災害」とともに、発生件数の多い労働災害の一つで、労働者死傷病報告(休業4日以上)によれば、平成27年における転倒災害の被災者は25,949人で、労働災害全体の22%を占め、平成20年における転倒災害の被災者(24,792人:労働災害全体の19%)と比較して、人数、割合ともに増加しています。

また、第三次産業においては転倒災害の占める割合が最も高く、特に、小売業、社会福祉施設、飲食業では各々約30%前後となっています。一方、製造業、建設業、陸運業における転倒災害の占める割合は10%以下ですが、これらの業種でも転倒災害は年々増加傾向にあります。

職場における転倒災害は、大きく3つに分けられ、各々主な原因は以下の通りです。

滑り 床が滑りやすい素材であったこと、床に水や油が飛散していたこと、ビニールや紙等滑りやすい異物が床に落ちていたこと
つまずき 床の凹凸や段差があったこと、床に荷物や商品が放置されていたこと
踏み外し 大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態で作業を行っていたこと

4 「STOP!転倒災害プロジェクト」の主な取り組み

転倒災害は、どのような職場でも発生する可能性があり、職場での転倒の危険性は、全ての労働者が問題意識を持って原因を見つけ、対策を講じることで減らすことができます。

また、平成25年にスタートした第12次労働災害防止計画の中間年である平成27年1月20日より、「労働力人口の高齢化が一層進行すると見込まれるなか、高年齢労働者が転倒災害を発生させた場合は、その災害の程度が重くなる傾向にあり、事業場における転倒災害防止対策の徹底を図ることは極めて重要」との観点から、休業4日以上の死傷災害で最も件数が多い「転倒災害」を減少させるため、「STOP!転倒災害プロジェクト」が展開されています。

「STOP!転倒災害プロジェクト」は以下を主な内容として、プロジェクト効果を上げるため、積雪や凍結による転倒災害の多い2月と、全国安全週間の準備月間である6月が重点取り組み期間としております。

(1) 業界団体などに対する職場の総点検の要請
関係業界団体など(約260団体)に対して、厚生労働省労働基準局安全衛生部長名にて、転倒災害の防止に向けた職場の総点検を要請。
(2) 都道府県労働局、労働基準監督署による指導
2月、6月を重点取組期間に設定し、事業場に対して安全委員会などにおける転倒災害防止対策の検討やチェックリストを活用した職場巡視、点検の実施等の指導。
(3) STOP!転倒災害特設サイトの開設
厚生労働省のホームページ(職場のあんぜんサイト)内に、「STOP!転倒災害プロジェクト」の特設サイトが開設され、事業場の転倒災害防止対策の推進が図っております。

5 転倒災害防止対策

職場の転倒災害防止対策には、設備面の対策、転倒対策に役立つ安全活動、作業管理面の対策(保護具等の準備)が必要です。

(1) 設備面の対策
職場の床の滑りをできるだけ抑えるために、出入り口周辺にゴムマットを敷くことは、有効な転倒防止対策となります。また冬季に屋外作業を行う場所などでは、凍結しにくい材料で作られているマットを設置するなどして、凍結防止対策を行うことが有効です。 また、駐車場内や職場までの通路に凍結防止用の砂の散布を行うことも、冬季における転倒対策として有効です。「踏み外し」による転倒災害を防ぐには、踏み台の幅を広げることや、通路や階段の視認性を高めることなども有効です。
(2) 転倒対策に役立つ安全活動
油汚れ、水濡れなどによる「滑り」や、通路上の荷物への「つまずき」による転倒災害を防ぐには、職場内の4S活動(整理、整頓、清掃、清潔)が、基本的な対策となります。4S活動を通じ転倒の原因を除去することにより、安全性及び生産性の向上が期待されます。 また、職場に潜んでいる危険を見つけるKY活動も重要です。KY活動は、業務を始める前に「どんな危険が潜んでいるか」を職場で話し合い、危ない点について合意をした上で対策を決め、設定された行動目標や指差し呼称項目を一人一人が着実に実践することで、安全衛生を先取りしながら業務を進める方法です。同様に、危険情報の共有を行う危険の「見える化」も転倒対策に役立ちます。危険の「見える化」とは、職場の危険を可視化(=見える化)し、従業員全員で共有することです。事前に転倒のおそれのある箇所がわかっていれば、慎重に行動することができます。職場の中で転倒災害が多発している箇所は、危険マップやステッカーの貼り付けなどにより作業員全員で情報を共有し、安全意識を高める必要があります。さらに加齢による平衡機能、筋力などの身体の機能低下も転倒災害の原因の一つであるため、身体機能の向上を図る体操を実施することも転倒予防対策として有効です。
(3) 作業管理面の対策
転倒しにくい作業方法として、時間に余裕を持って行動する、滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行する、足元が見えにくい状態で作業しないなどの意識化を徹底することが大切です。 また、転倒防止のために滑りにくい靴も有効です。但し、過度に滑りにくい靴はつまずきの原因になるため、使用する場合は濡れた場所に限定するなど、床の滑りやすさと靴の耐滑性のバランスを考慮する必要があります。更に、歩き方も転倒予防には大事な要素であり、つま先を持ち上げて歩く習慣をつけると、つまずきを少なくすることができます。

50代から考える、怪我のこと。「転倒を効率よく防止する方法が知りたい」

身体のこれから
バリアフリー健康のこと怪我
2019年09月30日

 転倒のリスクはできる限り早期に減らすことを心掛けましょう。一気に環境を整えることが難しい場合でも、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

 親が高齢になってくると、心配ごとが増えてきます。中でも気になるのが、転倒ではないでしょうか。年を重ねると、人はどうしても転倒しやすくなります。
そこでこの記事では、高齢者はなぜ転倒してしまうのかを解説し、ちょっとした工夫で転倒によるケガを防止できる方法について説明します。
転倒予防のためにできることから始めてみましょう。

目次

高齢者はなぜ転倒しやすい?

消費者庁資料『御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!』のグラフを基に作図

上記のグラフは転倒・転落事故による救急搬送数を年代別に示したものです。75歳を超えた頃からその数は急激に増え、またケガの程度も重くなっていくことが読み取れます。人間は年を重ねると、さまざまな要因から転倒しやすくなるのです。
ではなぜ、高齢者は転倒をしてしまうのでしょうか。その要因は、大きく分けて「内的要因」と「外的要因」の2種類に分けられます。

内的要因

内的要因とは、本人のからだの状態による原因です。筋力や視力、運動能力やバランス能力の低下といったからだの衰え、服用している薬の副作用によるふらつきや眠気などによるものが例として挙げられます。また、そのからだの状態を正しく把握せずに油断していると、転倒のリスクはさらに高まります。

外的要因

外的要因とは、環境による原因です。
たとえば、階段や段差といったつまずきやすい場所や濡れたフロア、道路などの滑りやすい場所が挙げられます。ほかにも、靴が合わなかったり歩行器のブレーキが故障していたりなど、分かりにくい場所にも外的要因は潜んでいます。

転倒は、内的要因と外的要因が重なることでリスクが高まっていきます。そのため、転倒を予防するためには、内的要因と外的要因の両方を把握しておくことが大切です。

転倒を予防するための対策をとろう

消費者庁資料『御注意ください!日常生活での高齢者の転倒・転落!』のグラフを基に作図

 上記円グラフによると、高齢者の介護が必要となった原因のうち、12.5%が「骨折・転倒」によるものとされています。ここには、一度の転倒でそれまで元気だった両親が、ある日突然、要介護の状態になることも十分にあり得ることを示唆しています。
 両親の健康を守り、快適な暮らしを少しでも長く続けてもらうために、転倒の要因となるものはできる限り無くさなければなりません。
 まずは、本人とその家族が、本人の体調や服用している薬のことを日頃から十分に把握するように心掛けましょう。体調や薬のことをある程度把握しておけば、対策はとりやすくなります。

そして、家庭の環境を整えることで安全性を高めることができます。大きなリフォームをしなければいけないというわけではありません。ちょっとした対策をするだけで、安全性を大きく向上させることができるのです。ここでは、その対策をいくつか紹介します。

手すりを取り付ける

 段差がある場所や長い廊下、立ち座りする場所などに手すりを付けることで、安全性を高めることができます。転倒しにくくするだけでなく、膝の負担も軽減できるので、健康状態を保ちやすくなるのもメリットです。さらに、「転んでしまうかもしれない」という精神的な負担も減らすことができます。

 強度が低い壁、そもそも壁がない場所には、据え置き型の手すりを取り付けることができます。

 据え置き型であれば、場所を選ばずに設置できます。画像は玄関の上がり框(かまち)用の手すりで、ネジを使って固定しています。据え置き型の手すりはほかにもさまざまな形状があります。ソファに寄せて設置したり、部屋の出入り口に設置したりと、自由に設置することが可能です。
なお、手すりの取付工事は、介護保険を適用できます。ただし、据え置き型はレンタルの場合に適用、購入は不適用などさまざまな条件があるので、詳細は自治体に相談してみるとよいでしょう。

スロープを取り付ける

 段差にスロープを設置することで、つまずくリスクを軽減できます。工事で取り付ける方法や画像のような据え置き型を使う方法があります。
スロープを設置するメリットはつまずきにくくするだけではありません。シルバーカーを快適に使えるようになる点も魅力です。シルバーカーの車輪は小さいので、段差の高さによっては車輪が引っかかり、乗り越えることができません。そのため、段差を越えるたびにシルバーカーを持ち上げる必要がでてきてしまい大変危険です。
 スロープを設置することで、これらの問題を解決できます。
なお、スロープの取り付けは、工事の場合は介護保険を適用できます。据え置き型は、レンタルの場合は適用、購入の場合は不適用となっています。

浴室の環境を整える

 浴室は転倒のリスクが高い場所です。濡れているので滑りやすく、また立ち座りや浴槽のまたぎといった動作が必要になるからです。浴室の転倒防止対策は入念に行うことをおすすめします。

 出入口や浴槽の近くに手すりを設置すればからだの支えとなり、滑りにくくなります。また、立ち座りやまたぎの動作が必要になる場所には縦、導線となる場所には横に設置するとうまく力が入るので、からだの負担を軽減することができます。
手すりのほかにも、以下のような対策も有効です。

シャワーチェア、滑りにくい床

 高齢者向けのシャワーチェアは非常におすすめです。一般的に浴室で使われている小さなイスは、立ち座りの際に脚に負担がかかりますが、シャワーチェアであれば立ち座りがしやすい高さに座面を調整できるため、脚にかかる負担が少なくなります。さらに肘掛けもついているので、立ち座りの補助となり、移動する際の支えにもなります。
 また、床を画像のような滑りにくい素材に変更するのもよいでしょう。工事ができない場合は、滑り止めマットを敷くのも方法のひとつです。滑り止めマットは床だけでなく浴槽内にも設置することができます。

バスボードの利用

 浴槽の両縁に渡すように載せて使う「バスボード」もおすすめです。浴室に入る際には、一旦バスボードに腰を掛け、からだが安定した状態で浴槽に入ることができるため、浴槽をまたぐことで発生する、転倒リスクや不安感を軽減できます。座面が回転するバスボードは、より楽に浴槽に入ることができるので、からだへの負担を考え、選ぶとよいでしょう。

なお、手すりの取り付けをはじめ、シャワーチェア、バスボードの購入、滑りにくい床への変更は、介護保険が適用されます。ただし、滑り止めマットの購入は、不適用です。

トイレの扉を開き戸から引き戸に変更する

 トイレの扉が開き戸であれば、引き戸に変更するのもよいでしょう。
開き戸は開閉の際にからだを前後に移動する必要があるため、転倒のリスクが高まります。また、シルバーカーや歩行器を使っている場合は身動きが取りづらくなります。
引き戸に変更することで、そういったリスクや不自由さを軽減できます。ドアノブを掴んで回すという動作もないので、握力が弱っていても負担なく開け閉めできます。
なお、開き戸から引き戸への変更は、介護保険が適用されます。

滑りにくい床材に変更する

 滑りやすい床は転倒の原因になります。浴室だけでなく、リビングや廊下などの床も滑りやすいようなら、床材の変更は検討対象になるでしょう。
カーペットを敷く方法もありますが、毛足が長いものやズレやすいものはかえって転倒のリスクを高めてしまうことがあります。カーペットを敷く場合はたるみのないように敷き、ズレないように固定することを心掛けましょう。また、床とカーペットの段差につまずくことのないように、できれば床の面積にぴったりと合うように形を調整しましょう。
なお滑りにくい床材への変更は、介護保険が適用されます。ただし、カーペットを敷くだけでは適用になりませんが、金具などで固定することで適用可能となることがあります。
いずれも詳細は、自治体などに問い合わせてみるとよいでしょう。

できることから始めましょう

 転倒のリスクはできる限り早期に減らすことを心掛けましょう。一気に環境を整えることが難しい場合でも、できることから始めてみてはいかがでしょうか。
また、杖やシルバーカー、介護シューズといった福祉用具を利用するのもおすすめです。介護用品専門店にはアドバイザーがいるので、からだの状態に合う福祉用具を選んでもらいましょう。

 最初からすべてを完璧にしようとすると、本人だけでなく一緒に住んでいる家族も負担になるものです。介護保険制度などを上手く活用し、ひとりで抱え込まないようにしましょう。
「このくらいのことで相談してもいいのかな?」と気にする必要はありません。少しでも悩みごとや困りごとが生まれたら、まずは行政の窓口に気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

気軽に弁護士に相談できるので、相談される方が増えているようですね。

某大手コンビニ店内で入り口(店の中)に敷いてあった靴の汚れ等を取るマットが床が濡れている上に敷いてあったのでマットが滑り転倒して右足のすね、お尻、腰を強打しました。
コンビニオーナーの対応が悪く本部の人と話をして店の保険を使うらしいですが自分の保険証を使い通院料金もこちらが建て替えなくてはいけない状態。
病院では骨には異常はありませんでしたが約ひと月たちますが腰がまだ痛い状態です。
仕事は休む事が出来ないので休みをとったりはしていません。
防犯カメラで確認してもらったら店の過失が100でこちらは0のようです。
完治した後に慰謝料が支払われると言われましたがいくらくらいが妥当なんでしょうか?

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齋藤 裕 弁護士

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こんにちは

 慰謝料額は通院期間・日数、後遺症の有無・程度によって違ってきます

2015年04月10日 19時12分
齋藤 裕 弁護士のプロフィールを見る

 

 

原田 和幸 弁護士

  • 東京
  •  江戸川

完治した後に慰謝料が支払われると言われましたがいくらくらいが妥当なんでしょうか?

 

通院期間日数によって違ってきます。
もし後遺症があるようならそれによっても変わってきます。
あと治療費,通院交通費等の実費も請求できると思います。
2015年04月11日 05時28分
原田 和幸 弁護士のプロフィールを見る

この投稿は、2015年04月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

はじめに

  滑ったり、つまずくことは、仕事中に起きる主要な事故の最も一般的な原因である。これによる業界における損失は、毎年5億1千200万ポンドにのぼり、これらには莫大な人件費や負傷者の苦痛などは含まれていない。

  負傷が原因で訴訟になれば、その商売にとって、とてつもない損害となり、とりわけお客が関係した場合はなおさらである。保険はすべての訴訟費用の、わずか小額しか補ってくれない。

  この情報シートは、事業主を対象としているが、労働者や安全責任担当者にも役立つものである。このガイダンスに従えば、常に法律を十分遵守することになる。

仕事中における滑り・つまずきの発生

  • 厨房や食品サービスで働く者は、どの原因にもまして、滑ったりつまずいたりによって傷害を負うことが多い。
  • 基本的な対策を繰り返し行うことで、厨房で滑り・つまずき事故からの負傷を大幅に減らせる。
  • 他のサービス業と比べると、この業種での仕事のペースは、時に煩雑になりがちで、こんなときに事故が起きやすくなる。

覚えておいて行動すべき3つのキーポイント

 

  • 滑りによる負傷のほとんどが、ぬれた床で起きる。
  • 多くのつまずき事故は、整理・整頓、清掃がきちんとされていないから起きる。
  • 作業のペースが上がる忙しい時期は、このような問題にも対処できるよう、あらかじめ対策をたてること。

滑り事故

  ほとんどの滑り事故は、ぬれた床の上か残飯や調理油などで汚れた床の上で起きる。このことは、まず見ればすぐわかることである。

では、滑り事故をなくすために、何をすることができるのでしょうか?

まず第一に床をぬらしたり不潔にしないこと

  • 油や水が漏れないように、調理器具を補修し管理しておく。
  • 速やかな報告と欠陥器具への対応ができるシステムつくり。
  • ものを吹きこぼして床を汚さない。
  • プラスチックの袋や床のホコリなどの乾いた物が、床をよごさない。これらは表面をとても滑りやすくする。
  • 日常業務としての床掃除の時間を決めれば、人をリスクにさらすことなく、衛生面でも手抜かりがなくなる。

通路を通じて、床を汚さないこと。

  • 厨房やサービスエリア内へ、その内外の扉から、水のついた靴で入らせない。
  • 通路や通り抜け通路のそばで、煩雑な作業をしない。
  • こぼれ出しを防ぐため、はねよけや縁付きを使用。
  • ナベや容器にふたやカバーをつける。それらを持ち運ぶときには特にそのようにする。
  • 湯気や油が付着する前に取り除けるよう、十分な換気や排出設備を備える。
  • やかんが傾いたり、ナベなどの調理器具から出る、水や湯気のしずくやごみを取り去る配水管やしずく受けを使用する。

ぬれたり汚れた床の対処のしかた

  • 直ちにこぼれたものを掃除する。もし客相手の商売なら、お客がいるほうの床のこぼれもすぐに掃除。客が利用している、離れた別の場所のサービスエリアやセルフサービスエリアも忘れずに。
     
  • 掃除したあとで床がぬれたままにならないように。最後にはできるだけ、床が完全に乾いた状態になるまで掃除する。
     
  • 掃除して乾いた状態にするのが無理であれば、柵をおいて“床ぬれ”の警告表示をおき、人をぬれた床に立ち入らないようにする。
     
  • 被害が広がらないような掃除方法をとること。わずかにこぼれた位であれば、床をぬらすモップの代わりに、ペーパータオルを使ったほうがよい。
     
  • こぼれたものを吸い取るのにボール紙を使わないこと。適切にこぼれを処理すること。

  床を汚すモノや水によるリスクに対処しても、まだなすべきことはかなりある。一般に以下の順に考えればよい。

床には十分な滑り防止が必要

  • 床表面の凹凸により、その床が滑らないようになる。適切かつ、頻繁に十分な掃除をしなければ、その状態は失われる。適切に掃除することで、その状態に戻すことができる。
  • スタッフに正しい掃除方法とその床に合った掃除用品を指示すること。床面の製造業者に、一番良い掃除方法や清掃に適した洗剤、使用濃度をたずねること。
  • 適切な床表面には十分な凹凸で滑り防止状態が保たれ、食品衛生条件を満たすよう、簡単に掃除できる。
  • このような対策をとっても、滑る危険に対処できないなら、表面の凹凸を改善するために、滑り防止用床貼り(布)シールや表面処理が必要。
  • 滑り防止用布シールが、新たにつまずく障害物とならないようにする。

より適切な表面の凹凸がある床を新しく敷くこと(十分な滑り防止状態)

  状況によっては、新しい床表面が必要になる。その場合、以下のことを気をつける。

  • 表面の凹凸、清掃のしやすさ、衛生面など、必要にあった床を明確にすること。
  • ある特別なタイプの床を敷くことを考えているなら、自分の商売の労働環境にあっているか考える。
  • 据付けが適切になされ、敷いた床が注文した仕様に合っているかチェックすること。
  • あなたの商売で、お客が利用する側のどの床でも、ハザードが存在していないかを注意すること。

滑りのアセスメント

  床表面や店内の他の要素などを評価するのに、HSEは無料の滑り評価方法(Slip Assessment Tool)を開発した。SATはコンピュータソフトウエアで、歩行者用通路の床表面の滑りやすさの可能性の評価を、PC操作者が行うことができる。

  ソフトウエアは無料で、ウェブサイト http://www.hse.gov.uk/slips からダウンロードできる。携帯用の表面凹凸メーターと併せて使用する必要があり、メーターは評価者が取り寄せる。HSEは、メーターを供給していない。表面凹凸メーターについては、www.hsesat.info/satmeters.htm に情報がある。

階段、スロープや段差が安全かどうかチェックすること

  • 段差は容易に見分けることができるか
  • 階段やスロープは常に滑り防止状態であること
  • 手すりは必要であるかどうか

見やすいことと気が散ることは滑り・つまずきのリスクに大きな影響があること

  • 人が歩く場所では、適度な明るさが必要である。
  • 騒音、極端な温度変化や、気を散らせるものがあると、足元から歩行者の注意をそらしてしまう。

仕事の型により、滑り・つまずきのリスクが付加されること

  • 人が急いだり、大きくまたいだり、急に曲がったりする必要性をなくしたり、減らすよう検討する。
  • 人が重い荷物やかさばる荷物を運んだり、押したり、引いたりするときが、もっとも滑りやすい。その必要性をなくすため例えば、手押し車やカートなど他の手動の操作補助具を使用するよう検討する。
  • スタッフが品物を運んでいるとき、手すりをつかめるか、ひどく転ばないように手をあけていられるか検討する。
  • 作業エリアを再整理することで、これらの問題を減少させる。

履きものの選択

  • 作業場所で滑るのを防ぐ上で、履きものは重要である。適切な靴底を選べば、滑って怪我するのを減らす、大きな効果がある。最低限、目的にかなった靴を履く原則をとるべきである。
  • 履きもののタイプが違うと、その場その場で、その性能が異なる。業者から助言を得て、正しい選択ができるように、また試し履き用の履きものを提供してくれるよう頼むこと。
  • ウレタン製やゴム製の靴底は、ぬれた床ではもっとも滑りにくいタイプのものである。
  • 靴底の模様(トレッドパターン)の機能が、床のごみや破片くずで損なわれることのないようにする。もし機能が損なわれるようなら、靴底のデザインは、その作業場所に適したものではない。
  • 滑りのリスクを適切に抑制するのには、滑り防止がほどこされた履きものが必要。事業主は労働者にその履きものを支給し、その費用を負担すべきである。

つまずき事故

  配膳中のつまずき事故のほとんどは、床の上の障害物が原因である。その他は、平らでない床の上を歩いたときに生じている。動き回っているスタッフや特にものを運んでいるスタッフには、いつも自分たちの足がどこに置かれているか見れるわけではないことを覚えておく。

厨房のつまずき防止措置

平らでない床表面と段差

  • 誰かがつまずきそうな穴や損傷があるか、(ぐらぐらしたり、破損したタイルなどで)平らではないかどうか、床を調べること。
  • 段差や階段を目立たせること。
  • 通路のスロープは緩やかに、はっきり見えるようにすること。
  • 階段の踏み面の端に高可視性の細長い鉄片をつける。(それを確実に安全に固定する。)

適切な整理整頓

  • 作業場所を整頓し、全てをあるべきところに収めること。
  • 仕事を進める上で、動作が妨げられるのを避けるために、作業の流れを順序立てること。
  • 商品が障害物にならないようにすること。床に置かれたナベや包み、包装紙で、誰かがそれでつまずいてしまうのを避けること。
  • ものがきちんと整理されていれば、人が歩く妨げになるところに、搬入物が置かれることもない。
  • 日常使う材料や器具の保管場所を十分に確保すること。よく使うものの作業パターンをもう一度検討する。
  • 通路がきれいに保たれているか、容易にわかるように点検表をつける。
  • ケーブルやパイプが床を横切って這うことのないようにする。
  • カウンターのお客側をチェックすることを忘れないこと。(仕事上、接客があるなら)

他のつまずき防止方法

  • 建物の外側(例えばゴミ箱置き場や配達エリア)につまずくハザードがないかどうか、チェックすること。適度な明るさかどうかチェックすること。影やグレアのために、歩行者がつまずくハザードに気づかないことがある。
  • 気を散らせるものや視界がよくないと、滑ったりつまずいたりするリスクが増加する。
  • 人が歩くところには障害物や段差が見やすくなるように適当な明るさが必要である。

全員に関すること

  • その仕事場で働く人々が、仕事の正しい手順と用心を心得ていること。
  • スタッフが安全に作業するために、彼らが指示に従っているよう、定期的に監督する必要がある。
  • リスクを知り、必要な安全対策について理解させるために、すべての職務における労働者がこの問題に関わるとよい。この方法により、ハザードにうまく対応することができ、労働者を必要な対策に従わせることが可能となるであろう。
  • 安全の責任者が、問題点をきちんと把握したり、思ってもみなかった解決策を見い出すためにも、全員の意見には耳を傾けるべきである。

訓練

  • スタッフの自覚の欠如、不注意、なぜ滑ったりつまずいたりするのかについての理解や、訓練の不足などから、問題は引き起こされる。
  • こぼれることが引き起こす重大さ、歩く先をいつも清潔にすること、器具の欠陥を報告すること、(履きものについても含め)安全管理方法をどのように活用し注意を払うかということ、徹底した掃除と床の乾燥の重要性、事故が起きたらすぐ報告することなどの、重要な事項について、スタッフを訓練し、情報を提供し、監督すること。

法規制

  労働安全衛生法1974(The Health and Safety at Work etc Act 1974(HSW Act))では、労働者やその仕事で影響を受けるいかなる人に対しても、事業者が安全衛生を保証することを求めている。これには滑り・つまずきのリスクを抑制する手段を講じることが含まれている。

  労働安全衛生管理規則1999(The Management of Health and Safety at Work Regulations 1999)はHSW法を基に制定され、事業者が(滑り・つまずきなどの)リスクを評価し、これらのリスクを抑制する手段を講ずることを含んでいる。

  職場(安全衛生及び福祉)規則1992(The Workplace (Health, Safety and Welfare) Regulations 1992)では、床は適切なもので、清潔な状態に保たれ、障害物がないことを求めている。

事例研究

若い店員の滑ってつまずいた事故

  レストランチェーンの厨房で働いていた、17歳の男子店員がつまずき滑った結果、左手を熱い油が一杯に入ったフライヤー(フライ器)に浸けてしまい、腕、胸と首の一部にひどい火傷を負った。

  事故が起こった日、その店員がレストランの外でほかの人とゆっくりくつろいでいたところ、レストランの上司の1人が近寄っていき、店が忙しいので、無理やり、彼に通常のシフトより早めに仕事をさせた。少年は帰宅して調理着を持ってきたかったが、時間がないと言われた。代わりに普通の半袖シャツと他のスタッフの油がついた靴を渡された、その靴は適切なものではなく、前底はひどく擦り切れて機能が損なわれていた。

  厨房の床は油で汚れて、スタッフはそれを吸い取るために、床にボール紙を敷いていた。その店ではいつもそうしていた。少年はボール紙の上でつまずいて、バランスをとろうとして滑り、調理ラインの端にあるフライ器に左手を突っ込んでしまった。

  油で汚れた床という根本的な問題について、何の対処もしてなかった。ボール紙を敷くだけでは、別のつまずくハザードを招いただけで、不適切な靴がさらに状況を悪くした。

不適当な床面が招いた滑りの事故

  大通りの小売店チェーンの女性従業員が、厨房の食器洗いエリアで滑って、頭蓋骨を骨折した。彼女の怪我は深刻で、11日間も集中治療室(HDU)に入るほどだった。事故以来、彼女は仕事に戻ることができないでいる。

  過去12ヶ月の間にこの厨房で、同様の事故が4回も起きていたのに、明らかに滑りのリスクを除くことを殆どしなかった。どちらかといえばわずかに床がぬれているだけでも、床面が不適当なものであったため、滑りのリスクは許容できないほど高くなったと調査でわかっている。

  床面の改造や張替えで、滑りのリスクを減らせる。加えて、よい滑り止めの付いた履きものにより、さらにそのリスクを減らすことができるだろう。

焼き物のはなし 

メカニズムに関係をもってくるので、焼き物の事を簡単に少しだけ書きます。

 唐津焼は陶器で、有田焼は磁器となります。有田焼の原料は流紋岩が温泉等の熱変性で白くなったもので陶石と言い、硅石と長石(硝子成分)が多く含まれています。従って、陶石を粉にし、そのまま粘土として使います。

 900℃レベルで素焼きした後、透明釉を施し本焼きをします。焼き上げる温度は1300℃が目安になります。焼きあがった碗に透明感があるのは、硝子成分が溶解した影響によるものです。

 唐津焼は山土を使いますが、硝子成分が少ないのでそのまま粘土とし焼けば隙間だらけの焼き物になってしまいます。そこで粘土にする際、硝子成分とを補填します。これを陶土と言います。磁器と同じ900℃レベルで素焼きをし、釉薬を施します。

 この時使う釉薬には硝子成分の溶解を促進させる石灰を混入します。1200℃で本焼きしますが、石灰の影響を受け、本来1600℃レベルでないと溶解しない硅石も溶け、焼き上がりはツルツルとなるのです。磁器と違い陶器は、釉薬が焼き物の水漏れ防止の役割を果たしているのです。

数億年の自然の営みの中、石が風化し砂となり土となり・・・そしてタイルと言う焼き物なった。・・・少々乱暴ではありますが間違いではありません。

 以前ブログで石やタイルの其々の共通した主成分が硝子成分(シリカ)とアルミナであると述べましたが、今回のテーマで少しはご理解頂けると思います。補足するとアルミナについては主に長石に含有されていると思います。

さて、本題に入っていきますが。

焼き物(タイル)の成分構成 

 陶器と磁器の違いについて簡単に記しましたが、焼き物(タイル)の基礎を知らないと、薬品系滑り止めは決してうまくいきません。

 自然石は成分的に幾つかに分類されますが、化石岩系(主に大理石)や堆積岩のなかでも凝灰石に位置づけされる岩石と花崗岩に大別して分類すると理解し易いと思います。タイルとほぼ同じような成分構成となるのが花崗岩となります。

 成分構成は似ていますが、成分粒子構成は大きく変化します。実はこの部分を熟知することが、滑り止め施工において最も重要なポイントとななります。

 ついでにセラミックタイルにも少し触れてみます。基本材料となるのは岩石です。有田焼きは材料となる岩石をそのまま粘土にしますが、セラミックタイルの場合、事前焼結と言って岩石そのものを粘土にする前に高温で焼きます。

 岩石に含まれている不純物を燃焼させ、硝子成分の純度を上げるためだと私は考えています。事前焼結の際の温度は、岩石によって多少違いがあり、メーカー毎のノウハウがあるみたいです。事前焼結した岩石を粉砕し、粘土(ボンドと呼びます)にし、1300℃直前の温度(例えば1280℃)に設定し焼き上げます。

 タイルと石材の共通点が何であるか少しはご理解いただいたと思います。成分構成で僅かに違うのは、硝子成分の含有量だと考えてください。

成分構成は似ていても、成分粒子が違う

しかし、成分粒子構成となると、タイルと石材は大きな違いがあります。結晶構成の石材とそれらを粉砕し、または風化し土となったものに硝子成分を補填し、焼き上げたタイルとは成分粒子の大きさが違うのです。

そして、その成分粒子の違いが、薬品反応に大きな影響を及ぼすことになります。

 成分粒子の大きさが違うと言うことは、当然ながら粒子結合で形成された隙間の数にも変化が生じてきます。隙間の数?ナンじゃソレって事になりますが、これが滑り止めME工法のメカニズムを語るに重要なポイントとなります。

 隙間の数をどう操るか?・・・数とパワー(吸盤)との関連性を導き出すために苦労した・・・

 高齢になると、身体的な活動能力やバランス感覚・注意力が衰えるため、転倒事故を起こしやすくなります。 こうした高齢者の転倒事故は発生する頻度が高いにもかかわらず、最悪の場合寝たきりのキッカケにも繋がってしまうので恐ろしいですよね。介護施設でケアをする際も、転倒には十分気を付ける必要があります。

介護施設でおきやすい事故No1は転倒?

介護施設では転倒事故が多い

まず最初に、介護施設で起こりえる事故の区分内容を見てみましょう。
上記表から見てわかる通り、特養やショートステイ他どの施設においても割合が大きいのが「転倒」となっています。
また全ての施設のトータル的な数値で考えても、「転倒」が全事故のなんと約六割を占めています。さらに「転落」と合わせると、施設で起こりうる事故の実に七割という結果になっています。転んだり倒れたり落下したりすることによる事故が、介護施設で起きる事故の大部分をしめている現状が見えてきます。

転倒事故の発生はなぜこわいのか?

介護施設で起こりやすい転倒事故は、なぜこわいのでしょうか?実は高齢者の転倒は、容態を悪化させ要介護度を引き上げる原因になったり、場合によっては死に至るという統計があります。転倒事故を避けたい理由について、具体的に見ていきましょう。

理由1:容態(要介護度)を悪化させてしまう

転倒事故と介護度悪化の関係

転倒事故は、高齢者の容態・介護度の悪化に影響を及ぼすと言われています。上記図をご覧ください。厚生労働省の調査によると、要介護度別にみた「介護が必要となった主な原因」で、「転倒骨折」が上位に食い込んできています。
高齢者は転倒時に骨折が起きやすいという事実もわかり、介護が必要となる要因に転倒が深く関わっていることが分かります。

理由2:死亡事故の原因としても多い

転倒事故と寿命の関係

また、転倒事故は寿命にも関わってくる…という統計データもあります。上記図の「不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数」によると、80歳以上の高齢者では「窒息」についで「転倒・転落」による事故死が多いということがわかります。
転倒によって介護度が上がってしまう可能性だけでなく、亡くなる原因となってしまう危険性もあるんですね。高齢になるほど、転倒による身体への影響が大きいという傾向も見えてきます。

理由3:施設にとっては訴訟が起きるリスクがある

転倒事故を避けたい三つ目の理由としては、介護施設で起きた「転倒・転落事故」は「訴訟・裁判に繋がる恐れ」があるということです。
判決で不法行為となった場合には、関わった職員だけではなく雇っている介護施設を運営する事業者もまた責任を負い、損害賠償を行うことになります。
転倒・転落事故において「適切な予防策を行っていない場合」の判決においては、過失・損害賠償請求が認められやすい傾向にあります。介護施設には、転倒・転落をしないための「適切な対策」が求められているのです。

介護施設での転倒事故は、いつどこで起こる?

では、転倒事故は介護施設のどこで起こる危険性が高いのでしょうか?転倒事故が発生しやすい場所について、詳しく見ていきましょう。

転倒事故が起きる場所の1位は”居室”

居室での事故が多い

上は「転倒が起こった場所」と「転倒の原因となった行動動機」のクロス図です。この図から転倒事故について、分析してみましょう。
図を見ると場所としては「居室」での事故が圧倒的に多く、行動としては「自力歩行時、移乗時、立ち上がり、自己体動時」に事故が多いこと分かります。
更にこの資料で読み取れる事故が起きやすい「場所」と「行動」から想像してみると、「居室内にいて自分でトイレに行こうとした時」といった風に、事故が多いシチュエーションが具体的に見えてきます。

転倒事故に関わる機器=ベッド

ベッド周りでの事故が多い

上図を見たところ、事故に最も関係する機器として「ベッド」の割合が大きいことがわかります。ベッド周辺での転倒事故が多い、ということですね。
先ほどの「居室」で「自力歩行時、移乗時、立ち上がり、体動時」に転倒事故が多いという点も踏まえてシチュエーションを考えると、「寝ている安静の状態から行動を起こすときに転倒事故が起こりやすい」というイメージが見えてきます。

転倒事故の防止は、どう対策したらいい?

これまで転倒事故に関する具体的な情報を述べてきましたが、利用者にとっても施設にとっても厄介だということが浮き彫りになりました。ではその厄介な転倒事故を防ぐためには、介護施設としてどのような対策を行ったらいいのでしょうか?
ここでは前述した、転倒事故の起こる危険性が高い「居室」に場所をしぼり、安静時から移動・移乗しようとした際の転倒防止対策について考えていきたいと思います。

「ベッドで見守りナースコール」で転倒を予防!

最も転倒事故が起きやすい居室は、1日の内で利用者が過ごす時間が長く、スタッフの目が届きにくいという特徴があります。また、ベッドからの起き上がり、ベッドからの離床など、事故が発生しやすい状況が多く起こる場所です。そんな居室にいる時の利用者の動きを見守り転倒事故を防ぐには、スタッフに代わってベッドが常時見守る「ベッドで見守りナースコール」が最適です。

ベッドが利用者の動向を見守る?!

ベッドで見守りナースコール

ベッドで見守りナースコールの強みとして、スタッフが見回りをせずとも、事務所に設置した管理PC画面上から「利用者がどのような状態なのか」を確認することができる点が挙げられます。これは精密な離床センサーと連携することで、体動や端座位など、利用者の細かな動作を検知できるからです。
特に介護度が高く1人での行動に危険が伴う方や、夜間など足元がふらつきやすい時間帯に関しては、事故が起こりえる前段階である「起き上がり・離床の把握」を徹底したいところ。「行動の際はナースコールを押すように」と促していても、なかなか行うことができない利用者さんもいらっしゃいます。
そんな悩みも「ベッドで見守りナースコール」なら、転倒の元となる「動作が発生する前段階」で検知できるので、異常にいち早く気づくことができるのです。

 消費者庁には、65歳以上の高齢者が自宅で転倒したという事故情報が5年間で275件寄せられており、後期高齢者では前期高齢者の2.2倍にもなっているようです。また、8割以上の方が通院や入院が必要なけがを負っていたとのことです。転倒によるけがは「頭」「顔・首」の「擦過傷、挫傷、打撲傷」が多くなっていますが、次いで「脚・足」の「骨折」も多く、骨折をした場合は要入院となる高齢者が76%に上るなど、転倒事故によって深刻な状況を引き起こすことが分かりました。さらに、高齢者の自宅内での転倒事故には、下記のような特徴がありました。

転倒事故の発生場所

転倒事故の状況

 滑る、つまずく、ぐらつく、ベッド等から移動時に、引っ掛かる

 加齢に伴って、日常生活の中にも転倒事故のきっかけとなる危険性が高まってきます。住み慣れた自宅であっても、転倒予防のために以下のような点に注意しましょう。

事故防止のためのアドバイス

個人に合った適度な運動を続け、体の機能の低下を防ぎましょう。浴室や脱衣所には、滑り止めマットを敷きましょう。寝起きや夜間のトイレなどで、ベッドから起き上がるときや体勢を変えるときは慎重にしましょう。段差のあるところや階段、玄関には、手すりや滑り止めを設置しましょう。電源コードが通り道にこないように、電気製品を置きましょう。

消費者庁注意喚起全文

本件に関する問合せ先

消費者庁消費者安全課

電話 03-3507-9137(直通)

今回は、お風呂の床について・・・

 なぜ滑るのか? なぜ滑りが止まるのか? どうすれば床の脂分を除去出来るのか?

など、基本的な原理を知らない(解からない)で施工している業者さんが多くないですか?

お客様にもちゃんと説明出来ていない(笑)

そんなン聞いてない。そんな説明なかった。すぐに滑り出した等行く先々で、お聞きしますね・・・

 介護施設、ホテル、銭湯、スーパー銭湯等々のお風呂の床が滑る。一度他社で滑り止め施工したがすぐに滑り出した。などの依頼が増えています。

 施工させて頂いた施設様のほとんどのお風呂の床の滑り方が酷い状況の所が多いです。特に高齢者の方が多く使用されているお風呂の床は単に滑るとか、ぬるぬる滑るとかではなく、乾いている時はべたべたしており濡れるとズルズル滑る床に変身します。

 この床の滑りかたの違う理由は日常清掃等もあるが、1番の理由はお風呂を使用される年齢によるものが大きいです。

 例えば、20〜30代、40〜50.代、60代以上など年齢層によって違いがあり、今まで施工させて頂いた施設様でのヒアリングや統計、検証の結果でわかった事は、身体から出る脂の量の違いのあるが、最も違うのは脂の濃度の問題だと思います。

 20代〜50代ぐらいの年齢層の方は、たくさん汗をかきますが水分の摂取量も多いため汗と一緒に出てくる脂分(体指)も濃度が薄くサラサラとしています。60代以上の年齢層の方は、水分の摂取量も少なく汗もあまり欠きません。その為、脂分(体指)が凝縮され汗と一緒に出てくるので非常に濃い脂です。それが、同じ年数同じように蓄積すると床の感じや滑りかたなどに違いが生まれてきます。

その一例が

蓄積された体脂が溢れ出てヌルヌルの状態に

浴場施工については弊社独自の手法があります。手順は次のとおり。

特殊溶剤塗布(一般に販売していないレベルの溶剤です)(二次溶剤塗布(特殊溶剤に重ね塗りしていきます)中和剤塗布 (中和剤の作用によりタイル内部の脂分汚れを少しでも多く外に出します)中和洗浄  (弊社の○○洗剤使用。今回はpH○○レベルにして使用)洗い流す  (洗い流すのにも、コツがあります) 
体脂でヌルヌルのタイル

以上の手順で施工後、床面をすると、床面がタイル内部(毛細管)から蓄積された体脂が溢れ出てヌルヌルの状態となりました。

 べたべた感の床では、あふれ出てくる体指を○○洗剤で中和分解して洗い流し、それを繰り返し行うことにより床のべたつき感が無くなります。1回、2回の洗浄では滑りは止まっているが、べたつき感が残ったままでラードの上を歩いているような感じです

 脂分(体指)を中和分解洗浄するには、床に残留している脂分のPH値とそれを中和分解する為の洗剤がどのくらいのPH値が必要なのか知らないと脂分が残留し、すぐに滑り出す事になります。

なんでもいい、滑りは止まっているでしょではダメです。

 滑りを止めて、それを少しでも長く維持できるように最初にきっちり施工し、その後のメンテナンスをメンテナンスマニュアルを作成して渡すだけでなく、維持できるように弊社は一緒にメンテナンスもさせて頂いております。

 お客様が安全安心でご利用され、施設様も的確なメンテナンスで長く維持出来る様に、日々研鑽に励んでいます。

床内部への汚れの滞留

 どんな床でも微細な隙間が存在します。隙間が広い・多い床材は「吸水性が高い」(大理石など)、逆に隙間が狭い・少ない床材は「吸水性が低い」(セラミックタイルなど)と表現されます。吸水性が高い床材は滑りにくく、吸水性が低い床材は滑りやすい傾向にあります

 防滑施工によって、微細な隙間、穴を空けるなどの化学反応を経た床材は、施工前より水や空気の通りがよくなっています。そこに目に見えないミクロレベルの埃、油脂などが、隙間に入っていきます。滑りはそれらが滞留し目詰まりを起こすことで起こります

 防滑(滑り止め)施工をして、滑りが止まってもそれで終わりではない。

そこからが、始まりなのです。

適正なメンテナンスをしないと・・・

防滑施工したのに滑りが発生する理由

それは、お客様の責任だけではなくはなく、

施工はするが、その後滑りが発生するメカニズムも知らない、メンテナンスの方法も説明出来ない施工業者が多すぎる。

床内部への汚れの滞留画像.jpg

 どんな床材(タイル・石材)でも微細な隙間が存在します。

 隙間が広い・多い床材は「吸水性が高い」(大理石など)、逆に隙間が狭い・少ない床材は「吸水性が低い」(セラミックタイルなど)と表現されます。吸水性が高い床材は滑りにくく、吸水性が低い床材は滑りやすい傾向にあります。

 防滑施工によって、微細な隙間、穴を広げる、空けるなどの化学反応を経た床材は、施工前より水や空気の通りがよくなっています。そこに目に見えないミクロレベルの埃、油脂などが、隙間に入っていきます。滑りはそれらが滞留し目詰まりを起こすことで起こります。

不適合、もしくは不十分なメンテンナンス 

 床内部への汚れの滞留を引き起こす主な原因は、メンテナンスにあります。

 あなたの現場に適した洗剤は?この初歩的なこの質問に答えられないと、防滑効果を維持するのはむずかしいと言えます。

床材、環境、状況に合ったメンテナンスは、効果持続の生命線です。

1.現場の床材や汚れの種類を知らない 

 基本中の基本です。

そもそも床材の性質と付着する汚れの種類を知らないと、清掃自体ができません。

2.使用する適正な洗剤を知らない 

どんな洗剤をどんな濃度で使い分ければいいのか?を知ることが重要です。

3.利用状況より対応すべき作業内容を知らない 

利用者の多い日、歩行頻度などの状況を見て、メンテナンス方法を変えていますか?

お風呂(銭湯、スーパー銭湯、ホテル、旅館など)は一番多い利用者の年齢層なども考慮して、メンテナンス方法を変えていますか?

4.清掃頻度、ローテーションが決まっていない 

 日常清掃、定期清掃のスパン、作業内容のルーティーン化ができていないと、汚れはどんどん蓄積していきます。

 これらは滑り止めに関わらず、清掃業務として初歩的なことですが、意外とできていないケースが多いです。

不都合な真実 

 防滑性能の維持は、「誰にもカンタンに」というわけにはいかない。でも、やることはシンプル。
弊社の宣伝を考えると「5年10年もちます!」と言いたいところだが・・・要は「何年持たせたいか?」に尽きる。

 防滑施工は、安全安心の始まりに過ぎません。いかに安全安心を長い期間持続させるかが、もっとも重要です。何年もつかは現場の環境とメンテナンスの取り組み方によって変わります。ですので、最初にしっかりとした打ち合わせが必要です。

 メンテナンスを清掃の延長線上と軽く考えると、汚れ対策も滑り止め対策も決してうまく軌道しません。

これって何年もつの?」に対する回答は、「どう持続させるか?」になります。

 そのためには、滑り止め業者の経験と知識、ノウハウが必要、必然となります。単に5年10年の保証を銘打っても、床を守れる知見がなければその意味はありません

防滑効果を長く持たせるには? 

「誰にもカンタンとはいかない」と言いましたが、当たり前のことを当たり前にやる。それだけで、防滑効果は維持できます。エスリードジャパンでは、長く安全安心を維持していただくために、以下のプロセスを経たフォローをさせていただいています。

1.現状把握とヒヤリング 

 新設はもちろん、特に敷設済の現場では、施工前に現場の状況をヒヤリングをさせていただいています。
例えば、温泉浴場であれば「温泉分析書」を見ながらいくつか質問をします。

基本的な質問 

  • 床材は何か?石かタイルか?
  • 日常清掃をどうしているか?
  • 床面状態がどうなっているのか?
  • 体脂肪で光っていないか?
  • スケールで白っぽくなっていないか?
  • 使っている洗剤は何か?
  • 何人で作業しているか?
  • 作業時間は何時間あるのか?
  • 使っている道具は?
  • 定期清掃はあるのかないのか?
  • 定期清掃があるとすれば年何回あるのか?

つっこんだ質問 

  • 日常清掃ではPHどれくらいのを洗剤を使っているのか?
  • 汚れの反応性の関係上、最低2種類(アルカリ性、酸性)の洗剤が必要となるが、使い分けできているか?
  • 一日の入浴者は平均何人くらいか?
  • 一番多い入浴者の年齢層は?
  • ポリッシャーの回転数は、毎分何回転のものか?
  • バフかブラシか?

「そこまでする必要が・・・?」とお思いでしょうが、私どもの商品は“安全”です

 施工時の防滑効果はもちろん、その維持まで責任があります。お客様あって初めて成立するもの。コミュニケーションは品質を決める。それだけ重要なフェーズになります。

2.汚れの種類、床材・環境に合った洗剤の使い分けを知る。 

 浴場施設とショッピングモールでは、除去すべき油脂成分が違います。よって、使用する洗剤のPHレベルも大きく変化させる必要があります。

 床材の吸水性を始めとするそれぞれの特徴・特性によっても、床内に滞留する油脂、汚れの量も変わります。

 まず床材を知る。そして、現場に付着・滞留する汚れを種類を知る必要があります。そのためには、防滑処理したスペースだけでなく、汚れの持込要因となる周辺環境(タイルアスファルトコンクリートインターロッキング植栽など)も考慮に入れることになります。

  また、モルタルの灰汁など、アルカリ性物質が発生したり、滞留した油脂成分が酸化したりします。ですので、使う洗剤も酸系/アルカリ系と使い分けが必要になります。

 集客施設やマンションなどは、歩行頻度や周辺部に樹木等があるか否か、晴天時、雨天時によっても、当然違いが出てきます。

3.メンテナンスマニュアルをつくりPDCAを回す 

 浴場施設とショッピングモールでは、除去すべき油脂成分が違います。よって、使用する洗剤のPHレベルも大きく変化させる必要があります。床材の吸水性を始めとするそれぞれの特徴・特性によっても、床内に滞留する油脂、汚れの量も変わります。

 弊社のメンテンナンスマニュアルに準じた多くの現場では、防滑性能510年の維持実績があります。

これらの情報を元に、弊社では防滑施工後のメンテナンスマニュアルを発行しています

 グリップ力を低下させる原因、発生する汚れの種類、具体的な洗剤、メンテナンス頻度・方法まで、その現場・体制に合ったマニュアルを作成し、維持に努めています。

消費者庁は、店舗・商業施設で買い物中の転倒事故について注意喚起をした。

<店舗における事故の状況>


2009年9月から2016年10月末までに、店舗・商業施設 での事故情報が845件寄せられているが、7割以上の602件が、買い物中に滑る、つまずく等によって起きた転倒事故だった。

転倒事故の3割以上の方が骨折など治療期間1か月以上のけがを負っており、高齢になるにつれて、足元や周囲に想定外の変化があった時、その対応が遅れがちになる。

転倒事故は、床面での滑り事故が最も多く、次いで店舗内床面の段差や凹凸によるつまずき、駐車場の路面の段差や凹凸によるつまずき、床に置かれた商品や荷物用台車等でのつまずきの順になっている。

また、店員が回収中のショッピングカートや移動中の荷物用台車に衝突されたことよる転倒事故も起きている。

転倒事故は、女性の転倒事故が7割以上(男性の3倍)を占め、高齢になるにつれて、骨折など治療期間が1か月以上のけがになる割合が高い傾向にある。

<年代別・性別の転倒件数>


<年代別 治療期間1か月以上のけがの割合>


<店内の床滑りによる事故>


 転倒事故の内訳では、雨天の日には店舗入口付近の濡れた床での転倒が多く、入口のマットが滑った事例やマットから床に足を踏み入れたときに濡れた床で滑った事例も起きている。

 水濡れの床での事故としては、鮮魚コーナー、冷凍ケース、製氷機、ウォーターサービスの周辺で、こぼれた水や氷で足を滑らせた事例が多くあり、清掃後の床が十分乾いておらず、足を滑らせた事例もある。

また、野菜くずや果物、飲み物、その他商品やその一部等の落下物を踏んで足を滑らせたり、ビニールや値札等を踏んで足を滑らせた事例もある。

店の入口付近の段差、トイレ前の床段差、マットの縁、放置された荷物用台車、狭い通路の棚、床置きの商品箱につまずいて多くの人が転倒している。

日時 平成13年7月
被告 コンビニエンスストア
内容 コンビニが床掃除をしたあと乾拭きをしなかった。床に水分がわずかに残っていたことに、当時22歳の女性客が気づかず滑って転んで左腕に大ケガをしたとして。
損害賠償 約1000万
判決  床が濡れていた程度は見ただけではわからず手で触れてわかる程度の濡れ方だったため、通常の速度で歩いて転倒したのは水拭き掃除が事故の原因である。
店舗は、年齢、性別、職業等が異なる不特定多数の顧客に対して、安全を図る義務がある。
 床材は、コンビニ全店における統一規格の特注品であり、従業員に対し顧客が滑って転んだりすることのないように床の状態を保つよう、指導する義務があったされた。
 もっとも本事案では、女性客は靴底が減って滑りやすい靴を履いていたこと、パンと牛乳を持って両手がふさがった状態であったことなどから、客側の状態が損害の発生及び拡大に寄与したとして5割の過失相殺とされた。

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