〒594-1132 大阪府和泉市父鬼町195                                                          

お気軽にお問合せください 

営業時間:9:00~17:00
定休日:土日祝

滑らない床にするのは、とてもカンタン 

 滑り止めを施すのは誰でもできます。

 溶剤を塗布して水を流し洗浄で仕上げする。特別な知識は必要ありません。「塗れば止まる」からです。それでいいんじゃない?とお思いでしょうが、人間がもつ感性や美意識がそうさせません。

問題は

  • ①美観を“高レベル”で維持できるか?
  • ②防滑効果を維持できるか?

 問題は、床材の美観を残しながら滑り止めを施すこと。それは床材の種類や仕上げ、環境などさまざまな要素によって難易度が変わります。滑らない床にするのはカンタンと言いましたが、「美観を損ねれば」という前提です。

  そして、美観(光沢や色合い)の維持にもレベルがあります。

 当社は美観維持率を95%以上と設定していますが、それをすべての床材で実現するのは、カンタンではありません

 さらに、コーティングの種類によっても難易度は大きく変わります。例えば、シリコーン樹脂系コーティング済タイルは、市場に出回る溶剤の強弱調整では、まったく刃が立ちません。このように、防滑では100現場100様の世界が広がっているのです。

リーガロイヤルホテル(大阪)浴場

リーガロイヤルホテル(大阪)浴場

メンテナンスマニュアルで、10年以上も安全をキープ

 弊社は施工が終わると防滑効果を長く維持してもらうために、必ずメンテナンスマニュアルを提出してきました。平成11年から始めましたね。各現場に応じたメンテナンスのやり方があると思うからです。

リーガロイヤルホテル様にも提出してました。おそらくはキッチリ実施してくれていたと思います。10年以上もメンテナンスちゃんとやってくれて感謝してました。実は弊社の滑り止め溶剤「スリップアウト」を定期的に使用し、10年以上も安全をキープしてくれていたのです。

ホテルの方針変更による責任者の苦悩

 2回目の施工で久しぶりに責任者O氏と再会。今回の施工に至った経緯について説明を受けある意味で納得しました。ホテル上層部(方針変更)の決定に従うしかなかったというのです。

 O氏と共に浴場へ・・・現場を見て我が目を疑いましたよ。タイルが鈍く光を放っているではありませんか。浴場のヘリやタイル面の隅々に白いスケールが点在しています。

上層部の指示っていうのは次のとおり

  • ホテル内で使用する洗剤についてはホテルが採用決定したものに限定する
  • 業者による定期清掃は中止し、替わって日常的にスタッフが清掃を担当、実施すること

 コスト削減と安心安全なものを使うという考え方だったのでしょうが、残念ながらそれでは現場は守れないのです。何故守れないのか・・・その説明は施工終了の後で記したいと思います。

蓄積された体脂が溢れ出てヌルヌルの状態に

浴場施工については弊社独自の手法があります。手順は次のとおり。

特殊溶剤塗布(一般に販売していないSPレベルの溶剤です)二次溶剤塗布(特殊溶剤に重ね塗りしていきます)中和洗浄(弊社のアルカリ洗剤使用。今回はpH11.7レベルにして使用)シャワー(温水)を使用し洗い流す

体脂でヌルヌルのタイル

以上の手順で施工後、床面をチェックすると、床面がタイル内部から蓄積された体脂が溢れ出てヌルヌルの状態となりました

プチ解説:なぜ体脂がタイルから溢れ出たのか?

 原因はホテル方針変更によりこの2年間使ってきた洗剤の能力が低く、日々の体脂肪の除去がまったくできていなかったのです

 スタッフは毎日ポリッシャーがけを実施しておりました。そこでホテルが支給していたアルカリ洗剤を調べてみると、米国メーカーでpH10の洗剤で、スタッフは販売会社の指導でその洗剤を10倍希釈して使っていたようです
実質使用していた洗剤はpH値は9となりますが、このレベルでは体脂肪(動植物性油脂)には歯が立ちません

防滑効果を維持させるため、体脂除去からスタート

アルカリ洗浄作業

床内の体指がこれだけ飛び出してくるってことは、まだまだ床内に留まっている答えです。通常はヌルヌルの脂肪を中和洗浄すれば滑りは止まりますが、床内の脂肪成分を出来る限り除去しておかないと防滑機能が長続きしないと判断。

やれるだけやりましょうか。

施工総面積約65㎡
やるだけのことはやりました。施工中に作業者の一人に別途指示を出していました。それは床面に点在するスケール除去です。私が最終チェック。まぁ完璧ではないけれど、目立たない程度にはなっていたので良しとしました。

脂(油)というのは、必ず酸化します。しかも2年間床内部で酸化を続けた体脂肪ですから恐らくはpH6レベルまで酸化が進んでいると考えられます。アルカリ性洗剤を使用理由は、脂肪を中和分解するのが目的のはずです。pH9レベルでは、ハッキリ言って”屁”の役にもたちませんがな。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ・相談予約

0725-24-1719

S-LEAD JAPAN

住所

〒594-1132
大阪府和泉市父鬼町195

営業時間

9:00~17:00

定休日

土日祝