不思議な滑り止め???
『床に穴を空ける?』
ほとんどのお客様は、不思議な面持ちで聞かれます。
『対象となる床材の組成は結合物であるので必ず隙間があり、その隙間を少し広げることにより、
そんなお話をしながら滑り止め施工後の床にお客様を誘導すると『あれ?本当に滑らない』と床に
顔を近づけて、不思議な顔をして見ている。
穴を探しているようだ。
『1000分の7㎜の穴だから肉眼では見えないですよ。』と説明すると、『不思議だけど本当に滑らないよね』と納得します。
床材を私たち人間に例えて話をすると、石もタイルも細胞の如く、多くの成分が集まって形成されており、その中には毛細血管のように多くの隙間が張り巡らされている。その血管にコレステロールの
如く油脂系を筆頭に多くの汚れが目一杯詰まったら、石もタイルも呼吸困難に陥り病気になる。
石やタイルは、きっとこう叫ぶだろう。『お〜い!助けてくれ〜、息ができない、水もすえないじゃないか。』と・・・
最近のタイルは、PL法対策上すでにノンスリップ加工が常識的で、新しい間はそこそこに吸水性もあり滑りにくいものである。
滑りで困っている施設様の床は、きっと呼吸困難に陥っているのだろう。
滑り止め施工で治療し病気を完治させたとしても、メンテナンスというリハビリを継続的に行わなければ床材は常に虚弱体質であるから滑りを発生させやすい。
そこで弊社は処方箋、常備薬として床と汚れの洗浄方法を記したメンテナンスマニュアルを現場ごとに備え置く事にしてます。
なお、この滑り止め(スリップアウト)は、水に濡れた時に効果を発揮します。