アクリル樹脂とは?
レーザーにはレーザー媒質(光の素)によるいくつかの分類があり、ここでは主な4つを紹介します
アクリルは汎用性抜群の透明樹脂
アクリル樹脂は透明性の非常に高い『 合成樹脂 』です。
また、ポリカーボネートなどと共に『 有機ガラス 』とも呼ぶこともあります。
ガラスを凌ぐ透明性を持ちながら、加工(切断・切削・穴あけ・曲げ・接着)が容易で、高い耐衝撃性(割れにくい)・耐候性を持っています。
透明性 |
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加工性 |
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加工性 |
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アクリル板の製法と特性
アクリル板には『 押し出し 』と『 キャスト 』の二種類があります。それぞれ製法が異なり、特性も大きく異なります
『 押し出し 』と『 キャスト 』材料比較
加工方法/製法 | 押し出し | キャスト |
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切断/カット | 熱による切断に弱く、切断面が溶けやすい ※『 アイスメルトカット(大型レーザー加工) 』不可 | 熱に強く切断性に優れる、強固な切断面を持つ ※『 アイスメルトカット(大型レーザー加工) 』可能 |
彫刻/エッチング | 熱に弱く彫刻面が溶解 ※彫刻不可 | 熱に強く彫刻に適している |
接着 | 接着加工に優れる ※『 無気泡接着(二次・三次加工) 』 可能 | 可能だが接着強度がやや劣る ※『 無気泡接着(二次・三次加工) 』 可能 |
曲げ加工 | 柔らかく曲げに適している ※『 炉曲げ 』不可 | 可能だがクラックが発生し易い ※『 炉曲げ 』可能 |
汚染 | 溶剤薬品(シンナー)等によるクラックが入りやすい | 汚染に強く溶剤薬品(シンナー)でもクラックが入りにくい |
板厚精度 | 精度が高くバラつきは少ない | 細かい精度に関してはバラつきが多い |
材料コスト | 安い | 高い |